株式会社ネバーラ北関東支社 (瀧羽麻子)
京都(京大)を舞台にした『左京区七夕通東入ル』が面白かったので、著者・瀧羽麻子つながりで今作を手に取りました。東京で証券会社に勤め、仕事にも恋にも全力投球していた弥生28歳。いずれ結婚すると思っていた彼から突然の別れ話を切り出され、東京から離れようと転職した先が「北関東の納豆メーカー」だったのです。 経営企画部に配属されたものの、じつは下請けメーカーなので自社ブランドは持たないのです。ですから発注元に提案をするのですが、意地悪な担当者に邪見にされ怒る弥生。東京で消耗した心と身体を癒しつつ、新たな恋の予感も…? 仕事で本気を出すのかと思ったら、最後まで充電モード。波風の少ない日常が続いて、まったり、気楽に読むことができました。殺伐とした小説(佐伯泰英の新・古着屋総兵衛シリーズとか)の合間に読むのにお勧めです。 お勧め度:★★★☆☆ |
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