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2012年9月

2012年9月30日 (日)

僕とおじいちゃんと魔法の塔 4 (香月日輪)

芸術家の住処だった「魔法の塔」の住人は、龍神(たつみ)、幽霊おじいちゃんと使い魔ギルバルスの3人(?)から始まって、同級生の信久、美少女魔女エスペロスに続いて、天才肌の先輩・雅弥(まさみ)も自分の部屋を持つことに。その度にギルバルスは「けっ」と悪態をつくのでした。
  1. 夏休み前の出来事
  2. 半径五十メートルの世界で
  3. お前のためじゃない!
  4. 夏休みです
  5. 遊んでますけど何か?
  6. ちょっとお部屋を拝見
  7. 悪魔ミロワールと魔導書アルマモンド

雅弥は勉強でもスポーツでも楽器でも幼い頃からなんでもできたから熱くなるということがありません。それが、この奇想天外な塔で、人外の連中と付き合ううちにすこしずつ変わっていきます。龍神の弟・和人と妹・晶子も含めて、子供たちが変わっていく様子が頼もしい。

日常とはかけ離れた場所で、ごくふつうの日常を送る人たちが可笑しい。4巻まで読んできて、細かいことは気にならなくなってきました。次巻が楽しみです。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月29日 (土)

僕とおじいちゃんと魔法の塔 3 (香月日輪)

新しい同居人?超上級魔女エスペロスは、たとえば信久の不自由な足を治すこともできるらしい。だけど信久は断ります。一方、幽霊の秀士郎は食事をしても、その味は「過去の記憶」でしかなかったのですが、エスペロスは彼に五感を与えました。龍神を抱けば重いし、みそ汁は熱い。「感じる」ということが人間(幽霊)にとって大事なことがわかります。
  1. 始まりました
  2. もっと楽しもうよ
  3. 人間関係が複雑です
  4. 黒いものが噴き出した
  5. 未知との遭遇です
  6. 顔を上げろ 手を伸ばせ
  7. 増えました

一緒に暮らし始めたエスペロスが次に言い出すことは想像に難くありません。そう、龍神たちと一緒に学校に通うこと! さて、一体どんな騒動が起きるのでしょうか。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月27日 (木)

僕とおじいちゃんと魔法の塔 2 (香月日輪)

幽霊の祖父と、その使い魔が棲む「魔法の塔」に転がり込んだ、孫の龍神と親友の信久は同じ条西高校に合格。これは高校入学直前のお話。1巻では小学生だったのに、中学を飛ばした理由は1巻のあとがきにありました。要するに書きにくかったそうです。
  1. 魔法の塔の住人
  2. 楽しくやってマス
  3. 魔女降臨
  4. 魔女と手をつないで
  5. 新しいドアが開く
  6. またここから始まる
  7. いってきます

今回は超上級魔女のエスペロスが登場。赤毛に碧眼、透き通るような白い肌をもつゴスロリ美少女。小学生にしか見えないけれど、実際の年齢は…。

ふつうの人間が幽霊や魔女といった超自然的存在と暮らす、という設定は『妖怪アパートの幽雅な日常』に通じるところがあって面白い。かなりでたらめなんだけど、おおらかな住人たちは動じることなく楽しんでる。おおらかなのはいいんだけど、エスペロスは時々大金を用意してきて、みんなで豪勢な買い物をするのです。そのお金は、政治家とかやくざとか盗まれても警察に届けることができないのだとか。龍神も「どうせ、裏金じゃん」と鼻で嗤うけれど、裏金だったら盗んでいいのか。この小説のモラルはどのあたりにあるのか甚だ疑問であります。

お勧め度:★★★☆☆


2012年9月25日 (火)

僕とおじいちゃんと魔法の塔 1 (香月日輪)

『妖怪アパートの幽雅な日常』シリーズの作者が書いたと聞いて手に取りました。やっぱり児童書になるのかな。龍神は小6。小5の和人と小3の晶子の3人兄弟の長男。公務員で厳格な(頭の固い)父親に、型にはめられた子供たちの典型。出来の良い和人に隠れて目立たない龍神は、ある日「おじいちゃんの家」を見つけたのです。
  1. 岬の塔へ
  2. おじいちゃんと魔法の塔
  3. 塔の秘密
  4. 龍神はいろいろ考える
  5. 本当の気持ちを
  6. 住む世界が違うのだ
  7. ここから始まる
  8. そして、魔法の塔で

「いい子」ってなに? 善とは、悪とは? 龍神の価値観を揺さぶる祖父の幽霊。どうも「これを書かなくちゃ」という題目があって、それを子供たちにもわかりやすく書こうとしたら押しつけがましくなっちゃいました、という印象。続編を書こうとしたら小6から高校生になってしまったというのですが、そこまでして続編って書かないといけないものなのでしょうか?

お勧め度:★★☆☆☆

2012年9月23日 (日)

タラ・ダンカン 9 黒い女王 (上・下) (ソフィー・オドゥワン・マミコニアン)


タラの母・セレナを愛するマジスターは、死んでしまったセレナを蘇らせるため、悪魔の宝を手に入れようとし、一方のタラは、セレナはあの世で父を幸福に過ごしているのだから復活には反対、マジスターを阻止すべく「魔法ギャング団」の仲間たちと行動を開始するのですが…。例によって物事はスムーズには運ばないのです。だから面白いのですが。

エルフの女王のタラ評は的確なもの。「そこつな娘」。(笑)

正義感と鼻っ柱が強く、強烈な魔力を秘めているのですが、運が悪いのか、宿命なのか、タラの魔法はしばしば暴走し、とんでもない災厄をもたらすのです。今回は、タラの体内に入り込んだ「黒い女王」との対決編。

しかし、この9巻にはいまひとつ入り込むことができません。いまに始まったことではありませんが、極悪人マジスターのやることがあまりに子供じみているのです。いえ、やることは「世界がどうなろうと知ったことか」という態度ですから、十分ひどいのですが、その目的が「わたしを癒してくれるセレナを生き返らせたい」では、単なるわがままです。そもそも「魔法ギャング団」も子供たちの集まりですから、マジスターくらいでバランスが取れているということでしょうか。

今回、興味深かったのが、タラの男性の好み。頭の悪い男は嫌いみたいなのです。頭といっても勉強ができる云々ではなく、頭の回転とか知恵の話。その場の雰囲気で流されてしまいそうで危なっかしかったのですが、男を見る眼もできてきたようで安心しました。

登場人物にとって深刻な問題も、笑い飛ばすことができる軽妙さが「タラ・ダンカン」の持ち味。死んでも生き返ることができるのですから、なんとでもなります。『魔法の国ザンス』とはまったく毛色が異なりますが、ユーモア・ファンタジーだと思えばよいのかもしれません。

今回もタラはラストでとんでもない事態に陥ります。10巻が最終巻だったはず。タラたちは果たして大団円を迎えられるのでしょうか。

お勧め度:★★★★☆

2012年9月21日 (金)

神様のメモ帳 8 (杉井光)

久しぶりの「神メモ」です。もう8巻になるんですね。先日『GOSICKs』を読んでいたので、黒髪のアリスが金髪のヴィクトリカとダブります。どちらも小柄で華奢な美少女で、そのくせ口が悪くて素直じゃない。(笑)

なるみってそんなに麻雀に強かったっけ? でも、なるみをこてんぱんにやっつけるアリスって一体…。四代目を大阪に連れ戻そうと上京した父・雛村玄一郎、つまり三代目。1点5千円というトンでもないレートの麻雀で勝負をつけることになり、なるみが出した条件は「点棒は使わず現金決済」「4人とも親」。最後に、なるみがきれいにオチをつけて感激。ここまで裏社会にどっぷり浸かってしまったら、もうふつうの高校生には戻れませんな。

一方、四代目に頼まれて、雀荘荒らしの正体を調べていたなるみは、その手口に気づいて愕然とします。1年前の悪夢が蘇り、彩夏に気づかれないように活動を開始するニートたち…。こちらが本題なのですが、麻薬の話になるとどうしても暗くなるのと、なるみの泣き言が(いつもながら)見苦しい。先の麻雀対決のほうが面白い。あとがきによると、作者は雀荘で3年間働いていたことがあるとか。なーるほど。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月19日 (水)

針いっぽん 〜 鎌倉河岸捕物控 19 (佐伯泰英)

江戸城中で亡くなった人を棺に入れて運び出す不浄船。それが二艘続けて出てくるのを目撃した政次たち。翌日、政次が稽古に出向いた神谷道場で加納という武家に木刀稽古を挑まれる。じつは加納は大奥に関わる御鈴廊下目付。昨夜の不浄船に関わりがあるのでは…。
  1. 湯治絵百景
  2. 大奥・呉服の間
  3. 大奥・女忍び
  4. 彦四郎の告白
  5. 両替詐欺

町方は武家はもちろん、ましてや城中、大奥のことになど関われるはずもない。なのに「金流しの十手」を振りかざせば不可能はないという勢いに違和感をおぼえます。実質、10代目への世代交代も済んだことだし、そろそろシリーズ完結でもよいのでは?

お勧め度:★★★☆☆


2012年9月17日 (月)

熱海湯けむり 〜 鎌倉河岸捕物控 18 (佐伯泰英)

今回も、前回に引き続き、湯治中の宗五郎一行。江戸では蝋燭問屋・三徳での脅迫殺人、熱海での強盗殺人と、それぞれ事件が起こります。それにしても毎回血なまぐさいことで…。

いよいよ金座裏も十代目の時代に入りました。宗五郎が寂しそう。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月15日 (土)

紫房の十手 〜 鎌倉河岸捕物控 17 (佐伯泰英)

宗五郎とおみつは箱根へ温泉旅行へ。ふたりに付き添うしほが途中、見かけた男が、大阪から流れてきた指名手配中の強盗かもしれない。宗五郎は似顔絵といっしょに、江戸の政次に手紙を送ります。
  1. 湯治行き
  2. 浪速疾風のお頭
  3. おしょくりの荷
  4. 中橋広小路の大捕物
  5. 政さんの女

旅先の宗五郎と、江戸の政次との連携プレイが見所です。3話の「おしょくり」とは「押し送り」の意。つまり早船です。

お勧め度:★★★★☆


2012年9月13日 (木)

八丁堀の火事 〜 鎌倉河岸捕物控 16 (佐伯泰英)

金座裏におかしな相談事が持ち込まれます。古着問屋の跡取り息子が吉原に男衆と居残って帰って来ないというのです。客として上がったのですが、花魁には指一本触れず、布団部屋に住み込んで働いているのは一体なぜ?
  1. 居残り亮吉
  2. 八丁堀の火事
  3. 妾と悪党
  4. 鳥越神社の賭場
  5. 富沢町娘の行列

1話は、亮吉を布団部屋に送り込んで若旦那の本心を探り出そうという作戦。しかし、亮吉の身元があっさり割れてしまい、挙句、湯殿で花魁の肌を見た亮吉は目を回して倒れてしまいます。

吉原を出た若旦那は一体なにを考えていたのか。それが最後の5話で明かされます。期待させてくれたわりにいまひとつ、かな。

お勧め度:★★★☆☆


2012年9月11日 (火)

夢の夢 〜 鎌倉河岸捕物控 15 (佐伯泰英)

今回は彦四郎の失踪事件。幼なじみの女と行方をくらまします。誰にも何も言わずに姿を消すなんて彦四郎らしくない、と心配した政次と亮吉がふたりの後を追ったのですが…。
  1. 妻恋坂の女
  2. 大番屋の駆け引き
  3. 青梅街道の駆け落ち者
  4. 秋乃の謎
  5. 宝登山神社の悲劇

これが亮吉だと馬鹿らしくて探す気になれないところ、彦四郎だからちょっと切ないストーリー。  

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月 9日 (日)

隠居宗五郎 〜 鎌倉河岸捕物控 14 (佐伯泰英)

祝言の賑わいが過ぎ去ったある日、政次としほの若夫婦は、仲人である松坂屋の松六の許へ挨拶廻りに出かけた。道中、日本橋付近に差し掛かった二人は、男女 三人組みの掏摸を目撃する。政次の活躍により、掏摸を取り押さえたものの、しほは、現場から立ち去る老人に不審なものを感じていた。やがて、政次の捕まえ た掏摸が、江戸に横行する掏摸集団の配下であることが判明。隠居然としていた宗五郎も政次とともに、頭目の捕縛に乗り出すが―。金座裏の面々が活躍する大 好評書き下ろし時代長篇、待望の第十四弾。

金座裏十代目の政次がしほを嫁に迎え、九代目宗五郎は隠居か。たしかに政次に任せれば出番は減りますが、わざと隠居のフリをして潜入捜査。まだまだ現役で頑張ってほしい!
  1. 挨拶回り
  2. 菓子屋の娘
  3. 漆の輝き
  4. 涙の握り飯
  5. 婿養子

今回のメインストーリーはスリ集団のボスを挙げること。ここでも、やたら目敏いしほが、政次を助けて活躍します。この14巻では、4話がよかった。あくどいヤクザにはきついお灸を据えてもらわなくちゃ!

お勧め度:★★★★☆

2012年9月 7日 (金)

独り祝言 〜 鎌倉河岸捕物控 13 (佐伯泰英)

会津藩の江戸預かり屋敷の藩物産会所内蔵に収められた売上金が数度にわたって消え、その額は千両を超えるという。藩の財政改革派と、それに反対する江戸屋敷派の対立が関係しているのか…。宗五郎は密かに政次を送り込む。
  1. 六所明神
  2. 内密御用
  3. 内蔵の謎
  4. 偽書屋
  5. 蔵の中勝負

3月3日は政次としほの結婚式。なのに、前日になっても政次は御用から戻りません。独り祝言を覚悟したしほ。久々にドキドキしました。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月 6日 (木)

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル・エコーズオブタイム (Nintendo DS/Wii)



大学1年の次男のバースデイプレゼントとして「エコーズオブタイム」のDS版、Wii版、攻略本に、初代ニンテンドーDSを添えてプレゼントしました。

ゲームキューブ版「ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル」が出た当時、わたしも息子ふたりと挑戦したのですがラスボス戦で力尽きました。それが夏休みになって、次男が友人を自宅に誘っては、そのFFCCで遊んでいるのです。彼は時々、古〜いゲームを引っ張り出して遊んでます。

そこで、手頃なマルチプレイRPGはないものかと探していて「エコーズオブタイム」に白羽の矢が立った次第。新品ソフトが1,500-2,000円と値段もお手頃。攻略本も古本なら400円です。ちょっと古いゲームを発掘して遊ぶのも楽しいもの。次男いわく「1,500円くらいなら友達に買わせることができる」。仲間を増やしやすいわけです。

次男が気に入ったようなので、わたし自身と、京都にいる長男の分も追加注文。結果、わたし以外、息子たちは(夏休みなので時間があって)ハマってます。長男いわく「一周(ストーリー)はそれほど長くないけれど、やり込み要素はいっぱいある」とか。一カ所に集まって遊ぶワイヤレス通信だけでなく、Wi-Fi通信機能を使いインターネット経由で遊ぶこともできるのが便利。

次男は、スマートホンの無料通話アプリでしゃべりながらDSでWi-Fi通信してます。ゲームソフトにチャット機能はあるものの、リアルタイムにしゃべったほうが早いし自然です。最近は、そうやって夏の夜が更けていくのでした。

DS版は別に問題は感じませんが、Wii版は(DS版をそのまま移植したのか)画面レイアウトが悪く、文字が読みづらい。それとWi-Fi通信では「おまねき」はできても「おでかけ」ができません。WiiとDSのセーブデータを共有できるわけではないので、ニンテンドーDSを持っているならDS版を買うことをお勧めします。

通信では、誰かがホストとして「おまねき」して、そこへ最高3人までゲストとして「おでかけ」できます。そのときは、ホストの世界(ストーリー)で遊ぶことになるわけ。レベルの高いホストに着いていけば、レベル1のキャラもじきにレベル20くらいになるでしょうし、レベルの低いホストは、熟練キャラといっしょならボス戦も楽勝でしょう。

FFCCシリーズについて調べてみました。
  1. 『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(ゲームキューブ)
  2. 『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リング・オブ・フェイト』(ニンテンドーDS)
  3. 『小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(Wiiウェア)
  4. 『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル エコーズ・オブ・タイム』(ニンテンドーDS・Wii)
  5. 『光と闇の姫君と世界征服の塔 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル』(Wiiウェア)
  6. 『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル クリスタルベアラー』(Wii)

1, 3, 4 はプレイ済。1から始めたので順番からいえば次は2。しかし2はワイヤレス通信には対応していても、Wi-Fi通信には対応していないのと新品ソフト価格がまだ高い。(なぜ?)

マルチプレイRPGは『ドラゴンクエストX』のようにMMOが主流になっていくのでしょうか。試してみたい気持ちはあるものの、ソフト代以外に接続料が必要なのが納得いかないので手を出していません。短期間に集中して遊ぶ人はいいかもしれませんが、ゆっくり遊ぶ私には高くつきます。

「エコーズオブタイム」の新品が手に入るうちに家族や友人と遊んでみませんか?

お勧め度:★★★★★

2012年9月 5日 (水)

冬の蜉蝣 〜 鎌倉河岸捕物控 12 (佐伯泰英)

鎌倉河岸捕物控シリーズ第12弾は、永塚小夜の息子・小太郎が誘拐されて大騒ぎ。どうやら小太郎の父親が犯人かと。しかし、身籠った小夜を置き去りにし、人を殺し、小太郎を誘拐した男を小夜は「斬る!」。怖いです。
  1. 迷い猫
  2. 暮れの入水
  3. 小太郎の父
  4. 銀蔵の弔い
  5. 鱸落としの小兵衛

4話に登場する銀蔵は板橋宿の親分さんです。年が明け、銀蔵が危ないと知らされた宗五郎が政次を伴い駆けつけたところに、火付け盗賊が現れ、政次が(そこまでうまく行くものなのかと不思議なくらい)大活躍。

最近気づいたのですが、わたしが好きな時代小説は人情ものです。剣術はどっちでもいい。だから「みをつくし料理帖」シリーズが好きだし「ぼんくら」シリーズも嫌いじゃない。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月 3日 (月)

代がわり 〜 鎌倉河岸捕物控 11 (佐伯泰英)

気がついたら「鎌倉河岸捕物控」シリーズも11巻目。すこし古いシリーズなので図書館で(貸出しが少なくて)借りやすいという事情もあります。

さて、今回の事件は…少年グループが老人相手にスリを働き、金座裏でも探索を始めたところ、今度は金貸しの小兵衛が刺殺された。これはもうスリではなく立派な強盗です。
  1. 巾着切り
  2. 腎虚の隠居
  3. 小兵衛殺しの結末
  4. 掛取り探索行
  5. 代がわり

金座裏の10代目・政次は意外にあっさり、しほと結婚することが決まりました。亮吉も彦四郎も反対しないし、本人たちも流れに身を任せたような按配。江戸時代ってそうだったのでしょうか。今でいえば警察官と結婚するようなもの。いや、危険度からいえば傭兵かな。一悶着あってもよかったのでは? しかし、次巻のタイトルが『独り祝言』ですから、結婚式に事件が重なりそう…。

お勧め度:★★★☆☆

2012年9月 1日 (土)

埋みの棘 〜 鎌倉河岸捕物控 10 (佐伯泰英)

「鎌倉河岸捕物控」シリーズ第10弾は、政次、亮吉、彦四郎の3人が幼い頃、偶然見かけた水戸家での暗殺事件がメインストーリー。水戸家の藩政改革に絡む内紛が11年経った今、再燃しようとしていたのです。
  1. 迷宮入りの事件
  2. 二太郎の仲
  3. 喉の棘
  4. 夕間暮れの辻斬り
  5. 十一年後の決着

11年前、水戸家の若い家臣二名が、裏切った上司に襲われ、一人は絶命、もう一人は政次の機転によって命を救われ水戸に走ったのです。子供心にも「これはヤバい」と悟った政次たちは口を閉ざし、これまで忘れていたのですが、ずっと喉に棘が刺さっていたわけです。

それにしても、金流しの十手のおかげで将軍様にもお目見えでき、今度は水戸家が相手です。政次の剣の腕も、自分では「素人の棒振り」だというのですが、一流の剣客相手に通用してしまうという破天荒ぶり。さすが佐伯泰英。なんでもアリです。

お勧め度:★★★☆☆

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