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2012年8月 7日 (火)

大川わたり (山本一力)

大工の銀次は博打で20両の借金をつくり、利息代わりに賭場に引き込んだ一家を夜逃げに至らせてしまいます。返しても返しても元金が減らないため、銀次は賭場の頭・猪之助に談判します。「20両は返すから利息と催促はなしにしてくれ」と。とんでもなく虫のいい話を猪之助は飲む代わり「二十両をけえし終わるまでは、大川を渡るんじゃねえ。一歩でも渡ったら、始末する」。

大川の西はお城と武家の町、東が庶民の町。ここを行き来できないのは意外に不便なようです。しかし、猪之助はどうして銀次の要求をすんなり受け入れたのでしょう。そこが最後まで疑問だったのですが、銀次の心意気を買ったということ、なの、かな。それと「始末」しちゃったら20両は返ってきません。猪之助の言動は筋が通らないのが気になります。

それと、銀次のくそまじめなところは「鎌倉河岸捕物控」シリーズの政次に似ています。細かいところにこだわらなければ、面白い時代小説です。

お勧め度:★★★☆☆

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