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2012年8月27日 (月)

下駄貫の死 〜 鎌倉河岸捕物控 7 (佐伯泰英)

鎌倉河岸捕物控シリーズ第7巻を貫くお話は、松坂屋の隠居・松六夫婦が伊香保温泉に、金座裏のおみつ、豊島屋のとせ、しほも連れて湯治に行くというもの。川越に「里帰り」したとき同様、しほは旅の様子を徒然に描いていたのですが、一枚の絵を見た宗五郎が…。
  1. 引き込みおよう
  2. 綱定のおふじ
  3. 古碇盗難の謎
  4. 下駄貫の死
  5. 若親分初手柄

タイトルどおり下駄貫が手柄を焦って単独行動の末、命を落とします。が、その死を乗り越えて政次は10代目宗五郎として若親分となります。どんなに忙しくても道場の朝稽古を欠かさず、腕が立つのに、つねに謙虚で余計な口をきかない、信頼できる人物なのでしょうが、どうも「出来過ぎ」の感が否めません。これでしほを嫁にしたら「出来過ぎ」の二乗です。

この作者の「居眠り磐音 江戸双紙」も好きなのですが、最初に磐音が故郷を出奔した仲間割れの経緯があまりに間抜けでありえない。さらに、置いてけぼりにした許嫁を探していたら吉原の花魁になってたなんて、これもありえない。小説はフィクションだから作者の妄想も自由ですが、所々どうしても納得できない、なじめない部分があるのです。気に入らなければ読まなければいいのですが、基本的には面白いので困るのです。

お勧め度:★★★☆☆

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