政次、奔る 〜 鎌倉河岸捕物控 2 (佐伯泰英)
「鎌倉河岸捕物控」シリーズ第2弾。政次は松坂屋の隠居・松六の年始まわりの供をするのですが、帰路、立ち寄ったあばら家で浪人に襲われ頭部を強打、記憶喪失に…。その事件の背後には若年寄田沼意知が殺された因縁が潜んでいたのです。
出ました、田沼意次!「居眠り磐音江戸双紙」では田沼に江戸を追われる磐音ですが、政次にとっては過去の人物。上記の目次にあるように、さまざまな事件が金座裏に持ち込まれますが、この2巻を通じて松六が襲われた事件が語られ、6章で決着をみます。余談ですが、4章の「ちぼ」というのは掏摸(すり)という意味です。 読みやすく、取っ付きやすくて、1巻完結。失礼ながら、他に読みたいものがないときのつなぎにはピッタリの時代小説です。現在19巻まで出ているので、すこしずつ読ませてもらいます。 お勧め度:★★★★☆ |
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