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2012年7月25日 (水)

東京バンドワゴン (小路幸也)

大学1年の次男の本棚から借りてきたのですが、久々に楽しい本に出会いました。4世代同居のふる〜い古書店+カフェを舞台に、ひと癖ある登場人物たちの周囲で起こるドタバタを、2年前に亡くなった曾祖母の幽霊が語ってくれます。読み始めると昭和のホームドラマが目に浮かんできます。
  1. (春)百科事典はなぜ消える
  2. (夏)お嫁さんはなぜ泣くの
  3. (秋)犬とネズミとブローチと
  4. (冬)愛こそすべて

「文化文明に関する些事諸問題なら、如何なる事でも万事解決」という家訓を守って暮らす堀田家の人々は、毎朝書棚に百科事典が2冊置かれて、夕方には消える謎や、青の嫁候補としてみすずが押し掛けてきた謎、旅館で古本の鑑定をした翌朝、古本もご主人も消えていた謎、青とみすずは12月に結婚予定なのに神主さんが水を差す謎など、さりげなく、ごく自然にミステリー仕立てになっています。

以下、第7弾まで刊行されています。ビートルズの曲のタイトルというのもいいですね。ただし、第4弾"My Blue Heaven"は1927年にジーン・オースティンがヒットさせたポップスのスタンダードナンバー。夕暮れ時の我が家の幸福を歌った曲ですから「東京バンドワゴン」にぴったり。テーマ曲といってもいいでしょう。

  1. 東京バンドワゴン
  2. シー・ラブズ・ユー
  3. スタンド・バイ・ミー
  4. マイ・ブルー・ヘブン(番外編)
  5. オール・マイ・ラビング
  6. オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ
  7. レディ・マドンナ

まさに、読むホームドラマ。興味のある方はぜひ!

お勧め度:★★★★★


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