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2012年7月29日 (日)

スタンド・バイ・ミー 〜 東京バンドワゴン 3 (小路幸也)

「東京バンドワゴン」シリーズ第3弾。いつものように4章が四季に対応し1年を描きます。
  1. (秋)あなたのおなまえなんてぇの
  2. (冬)冬に稲妻春遠からじ
  3. (春)研人とメリーちゃんの羊が笑う
  4. (夏)スタンド・バイ・ミー

1冊ずつ登場人物も年を取っていくわけですが、去る人よりも来る人のほうが多いので、巻頭の「登場人物相関図」は必須です。

1話は、持ち込まれた古本の裏表紙に子供の字で「ほったこん ひとごろし」。これって紺のこと? 2話は、アメリカから届いた古本10箱のなかに、なにやら大変価値ある日記が隠されているらしく、それを狙うバイヤーが勘一に直談判するのですが…。3話は、研人の同級生・芽莉依(めりい)ちゃんは東京バンドワゴンで本を読んで過ごすことが多いのですが、羊に追われているとか…。4話は、青の母親が女優・池沢百合枝であることを雑誌に載せようとする木島記者を止めることはできるのか?

堀田家では本当にいろんな騒動が起こるので退屈しません。最初に面食らったのが朝食のシーン。みんな同時にしゃべるものだから、時系列にしか読めない小説の限界を感じます。そして、そのシーンがすべてを象徴していて、いろんな話が錯綜するのです。

今回とくにおもしろかったのは2カ所。ひとつは、3話でのすずみさんの啖呵。「てやんでぇべらぼうめぇ!!」。『居眠り磐音 江戸双紙』の(磐音に)嫁ぐ前の「おこん」を思い出しました。威勢のいいお嬢さんは大好きです。もうひとつ、4話での藤島社長の金の使い方が痛快無比!

お勧め度:★★★★★

語り手のサチばあちゃん(の幽霊)は、息子の我南人のことを「まったくあの男は」と嘆きますが、神出鬼没で風来坊なのは母親に似たような気がします。(笑)

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