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2012年7月 1日 (日)

真夜中のパン屋さん 〜 午前1時の恋泥棒 (大沼紀子)

『真夜中のパン屋さん』(まよパン)第2弾。夜が舞台だけあって、怪しげな人物が登場するのですが、おっとり暮林と喧嘩っ早い弘基コンビにかかっては毒気を抜かれてしまうようで…。

しかし、今回は危ない雰囲気が漂っています。弘基が生まれ育った土地は不景気で荒んでいたらしく、当時の友人たちはいまも這い上がることができずにもがいてる。中学時代の元カノ・佳乃が弘基を頼って転がり込んできます。ボストンバッグいっぱいの現金を隠し持って。

やくざやストーカーの影もちらついて、雰囲気は『神様のメモ帳』(杉井光)。探偵ではないけれど、人肌脱ごうとする弘基と暮林、そして希美です。「まよパン」の魅力は、おいしそうなパンと予想外の展開、そして希美のツッコミ!

いまは亡き美和子は「誰かの傘になれるような店」を作りたかったという最終章はヨカッタ。人を救う、人に救われるとはどういうことなのか。神ではない人が、人を救うことができるのか。堕ちるところまで堕ちてしまった佳乃を救うために弘基が考えた方法は…。

途中、ちょっと暗いのでどうしようかと思ったけれど、ラストで見事に取り返してくれました。いま思うと前巻は「まよパン」物語の序章。ここからが始まりです。「午前0時のレシピ」が気に入った方はぜひ!

お勧め度:★★★★★

第3弾の副題は「午前2時の〜」でしょうか。だとすると「午前5時」までは続くのかな? 楽しみです。

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