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2012年6月19日 (火)

クドリャフカの順番 Welcome to KANYA FESTA! (米沢穂信)

「古典部」シリーズ第3弾。文化祭が始まったのだけれど、古典部の文集「氷菓」を手違いで作りすぎて一大事だと、文庫の裏表紙にあったので一体何千部印刷したのかと思ったら、30部作るつもりが200部「も」できてきたって…。少部数印刷は高くつくはず。わたしの感覚では印刷に出すなら1,000部単位。でも200部の原価が1部120円ということは印刷費24,000円。最近のネット印刷はちがうのかな。

だとしても、30部ならコピーで済みます。3日間の文化祭期間中に足りなくなりそうだったら簡単に増刷もできる。4人で急いで書いたのだからページ数もさほど多くないでしょう。それをB5かA4サイズで平綴じしたなら200部なんて一束です。それを山とあるかのように、大げさすぎ…と、つまらないところで引っかかってしまいました。最後に一気に在庫がなくなる程度の部数でなくてはいけなかったのでしょう。

それでも読み続けたのは面白かったから。4人の古典部員の視点で語られながらストーリーが進んでいきます。折木奉太郎は部室で留守番。ほとんど動かないから他の3人の動きが重要。それぞれが作り過ぎた文集を捌く方法を考えながら動くわけですが、そのなかでジュースや碁石、タロットカードといったものが盗まれる「十文字」連続窃盗事件が起こり、それを古典部、ひいては文集の宣伝に利用することを考えます。

今回、折木奉太郎は安楽椅子探偵なのだということがよくわかりました。最後に「クドリャフカの順番」の原作を読んでみたい!

お勧め度:★★★★☆

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