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2012年6月21日 (木)

遠まわりする雛 (米沢穂信)

『氷菓』に始まる「古典部」シリーズ第4弾。折木奉太郎と千反田えるが高校に入学して1年間の短編集です。古典部の他2名には興味ありません。以下の目次うしろの括弧内はわたしが追記したものです。
  1. やるべきことなら手短に(5月)
  2. 大罪を犯す(6月)
  3. 正体見たり(8月)
  4. 心あたりのある者は(11月)
  5. あきましておめでとう(1月)
  6. 手作りチョコレート事件(2月)
  7. 遠まわりする雛(3月)

1話は、いうまでもなく折木奉太郎の生活信条。もっともらしいことを言っているようですが、要するに無精者。千反田さんが気になることにしても、どちらでもいいことが多い。

4話で「10月31日、駅前の巧文堂で買い物をした心あたりのある者は、至急、職員室柴崎のところまで来なさい」という校内放送を聞いて、どういう事情かを推理するのですが、手掛かりがない状況で憶測に憶測を重ねていく無駄。省エネに反します。これが『丸太町ルヴォワール』『烏丸ルヴォワール』の私的裁判「双龍会」ならわかります。真実はどうあれ、相手を納得させた者勝ちですから。

それはおかしいだろ!と突っ込みながらも、それなりに楽しく読んでしまうのはなぜ? 今回は5話がいちばん面白かった。

お勧め度:★★★★☆


その5話なんですが、閉じ込められた奉太郎とえるがふたりとも携帯電話を持っていないというのは逆に不自然。わたしが携帯を持つようになって一番うれしかったのが「出先でクルマが止まってもJAFを呼べる」。(笑)

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