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2012年5月31日 (木)

天切り松 闇がたり2〜残侠 (浅田次郎)

「天切り松 闇がたり」シリーズ第2弾。松蔵(天切り松)は、留置場で初犯の若者を相手に説教の代わりに昔語りをするというスタイルは変わりません。大正11年1月3日、松蔵は浅草寺に詣でた折、見事な居合い抜きを見せる老侠客に出会う。清水の次郎長一家の小政だというのだが…。

松蔵の親分である目細の安吉は「ねずみ小僧」ではありませんが、持てる者から盗って、持たない者へ配るのが信条。警察に盗難届けが出された「盗品は返し、金は半返し」という密約が検察との間で成り立っていたとか。そのため、親分は盗品を1ヶ月の間は手元に置いてあったといいます。逆に、警察に届けが出せないような代物は戴いておこうというわけです。もちろんフィクションでしょうけれど、なかなか粋な話です。

小政の活躍以外にも、安吉、英治、寅弥も出番がありますし、松蔵が吉原の禿に恋したり、おこんが海軍士官に好かれて追いかけられたり、安吉一家総出演で楽しませてくれます。

お勧め度:★★★★★

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