« 中原の虹 1 (浅田次郎) | トップページ | 中原の虹 3 (浅田次郎) »

2012年5月11日 (金)

中原の虹 2 (浅田次郎)

満州では張作霖一派が着々と勢力を伸ばしつつあり、一方、紫禁城の西太后は余命を知り、中国が列強諸国に植民地化されないための布石を打ちます。それは自らの手で清朝を滅ぼすこと…。

『蒼穹の昴』から続いてきた西太后の生涯は『中原の虹』第2巻で終わります。作者は、広大な領土と4億の民を治める、西太后の才能と苦衷を察し、光緒帝との間の情愛も丁寧に描いています。

『蒼穹の昴』で「消えた龍玉はどうなった?」についても『中原の虹』で描かれるわけですから名実ともに続編といえます。「龍玉」は第6代乾隆帝がどこかに隠したために、その後の帝は天命を得ておらず、それが故に国は衰退していったとか。この小説には過去の英雄が「幽霊」として登場しますが、龍玉を隠した理由は明言していません(と思う)。

お勧め度:★★★★☆

天命を重んじるところは小野不由美の『十二国記』にも通じます。

« 中原の虹 1 (浅田次郎) | トップページ | 中原の虹 3 (浅田次郎) »

時代小説」カテゴリの記事