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2012年4月29日 (日)

蒼穹の昴 2 (浅田次郎)

『蒼穹の昴』上下巻を文庫では4巻に分けたので、この2は上巻の後半にあたります。1が中途半端なところで終わるので間があくと興ざめします。文庫の1と2は続けて読みましょう。

さて、文秀は予言どおり着々と官吏として昇進し政治の中枢に近づいていきます。一方、春児は後宮へ取り立ててもらえるよう芝居の修行に明け暮れていました。先王の側室だった西太后の専横を許し、清は疲弊、腐敗し、列強の脅威に晒されていました。その中で文秀は、西太后の甥にあたる光緒帝への権力委譲を迫る帝派に、春児は西太后を擁護する后派に加わります。さて、ふたりの運命は?

自らの野望に向かって邁進する者、天命に従う者もいれば、自らの利益と保身のみに終始する者や気に入らない人間を陥れようとする者もいます。国や民を食い物にする連中というのは、いつの時代、どの国にもいるようです。

様々な人間模様を描きながら物語は進むのですが、スケールの大きさの割にテンポは速いので退屈することはありません。

お勧め度:★★★★★

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