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2012年3月31日 (土)

ゆんでめて (畠中恵)

ちょっと変わったタイトルの「しゃばけ」シリーズ第9弾。「ゆんでめて」とは「弓手」(右方向)と「馬手」(左方向)という意味。

「長崎屋の若だんな一太郎は最初、弓手(ゆんで)、つまり左の道へ進つもりであった。なのに、右へと駆けていったのだ。」 これがすべての始まりでした。
  1. ゆんでめて
  2. こいやこい
  3. 花の下にて合戦したる
  4. 雨の日の客
  5. 始まりの日

4年後、3年後、2年後、1年後…と、時を遡って物語が進むという、これまでにないユニークな展開にわくわくします。

ある日、長崎屋に火の手が迫り、延焼を防ぐために離れが壊されたのです。そのとき、屏風のぞきの屏風が壊れてしまい、修理に出した屏風が行方不明になり、妖たちを家族同然に想う一太郎はひどく後悔するわけです。「あのとき弓手に行かなければ、こんなことにはならなかった」と。

後半、時売り屋・八津屋が登場したときには『古い腕時計〜きのう逢えたら』(蘇部健一)を思い出しましたが、ちょっと違うみたい。さて、屏風のぞきと再会することはできるのでしょうか。

お勧め度:★★★★★

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