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2012年2月 5日 (日)

デセプション・ポイント (下) (ダン・ブラウン)

上巻の冒頭シーンでは、レイチェルが巻き込まれていく様子を笑っていられたのですが、下巻は笑えません。緊張の連続です。

北極の発掘現場でレイチェルが見たのは全長50センチのゾウリムシのような昆虫の化石。すでに数人の科学者が別個に調査、分析し、それは1億9千年前の隕石、すなわち地球外からの飛来物であると証言していたのです。大金を使いながら成果を挙げられないNASAを擁護する大統領は、この発見を起死回生の策として国民に発表するのですが、その頃、レイチェルはこの化石騒動がでっち上げではないかとの疑念を抱いていたのです。

そろそろプロローグの意味がわかってくるのですが、黒幕が誰なのか、その目的がわかりません。しかし、権力者あるいは権力者になろうとする者たちが考えているのは自分自身や組織の保身のみ。選挙に勝つためなら何でもするし、何でも差し出すという醜い面も見せられ閉口しました。

映画的な見せ方、スピード感、緊迫感、科学的考察の積み重ねによる謎解きなど、一流のエンターテイメント小説だといえるでしょう。夜中に読んでいても眠くならず、おかげで翌日は寝不足でした。(苦笑)

お勧め度:★★★★☆

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