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2012年2月25日 (土)

きんぴか 1 三人の悪党 (浅田次郎)

浅田次郎の「プリズンホテル」1〜4を読み終えて、ベテラン看護婦「血まみれのマリア」の登場する本があると知って「きんぴか」シリーズ(1〜3巻)を手に取りました。この1巻を見る限り、悪漢小説ということで「プリズンホテル」とおなじ水と申しますか、まったく違和感なく入ることができます。これは双方向出入り自由かと思いますので「きんぴか」と「プリズンホテル」は姉妹小説だとご理解いただいてよろしいかと。

「三人の悪党」とは、殺人罪で13年服役した阪口健太(通称ピスケン)、湾岸への自衛隊派遣反対に一命を賭し損ねた大河原勲(通称軍曹)、収賄事件の罪を被って有罪となった元政治家秘書・広橋秀彦(通称ヒデさん)。この3人を拾ったのは、元・捜査四課の刑事・向井権左エ門。銀座7丁目の元・会員制アスレチッククラブのビルを根城に、3人の好きなようにさせてやるというのです。3人にはそれぞれ復讐すべき相手がいます。裏には私怨があるけれど、表向きは社会悪を討つという闘いに3人で挑むのです。

経歴も性格もまったく異なる3人なのに、なぜかノリは共通していて笑わせてくれます。ただし、大河原のパンツが星条旗柄だったために死にきれなかったとか、かなり下品です。自衛隊ネタは作者の経験によるところが大きいのでしょう。悪漢版「水戸黄門」みたいな爽快感をお楽しみください!

お勧め度:★★★★☆

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