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2012年1月17日 (火)

イン・ザ・プール (奥田英朗)

伊良部総合病院地下の神経科はちょっと変わった先生がいます。ノックすると「いらっしゃーい!」。色白で太った37歳の精神科医・伊良部一郎は常にため口で、思ったことをそのまましゃべる。初対面の患者は等しく「こいつ馬鹿じゃないのか」と思います。お勧めのストレス解消方法が「繁華街でやくざを闇討ちして歩くこと」。理由は「命すら危ないときに、どうして家や会社のことなんかにクヨクヨできるのよ」。(おいおい)

「精神科医・伊良部シリーズ」の第3巻「町長選挙」を先に読んでから、この第1巻「イン・ザ・プール」に戻りましたが、とくに戸惑うことはありませんでした。
  1. イン・ザ・プール
  2. 勃ちっ放し
  3. コンパニオン
  4. フレンズ
  5. いてもたっても

1話は水泳依存症、2話はタイトルのとおり。3話は自意識過剰なコンパニオン、4話は携帯電話依存症、5話は火の始末を何度も確認してしまう脅迫神経症。ビョーキな人たちがビョー的な精神科医に相談する物語であります。

医学的根拠があるのか、単に面白いように書いているだけなのかわかりませんが、多少神経が病んでも、治そうと思い詰めず自然体でいるのがいいみたい。そういう意味で伊良部先生は「人を深刻にさせない天性のキャラクター」なのですから名医、いや迷医なのでしょう。

お勧め度:★★★☆☆

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