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2012年1月 4日 (水)

せどり男爵数奇譚 (梶山季之)

「ビブリア古書堂の事件手帖」(三上 延)に続いて、古書にまつわる本を探したらヒットしたのが「せどり男爵数奇譚」でした。

「せどり」とは古書業界用語で、値打ちものを見つけては、安く買った本を専門店で高く売ること。物書きの主人公がせどり男爵と出会い、彼の話を聞くという形の短編6編です。本格的なものではなく軽いミステリー仕立てになっています。
  1. 色模様一気通貫
  2. 半狂乱三色同順
  3. 春朧夜嶺上開花
  4. 桜満開十三不塔
  5. 五月晴九連宝燈
  6. 水無月十三公九

1話は、せどり男爵と呼ばれる笠井菊哉が古書に魅入られた理由。2話は、この世に3枚しかない蔵書票の秘密を暴く。3話は、古書店仲間と韓国旅行。4話は、シェークスピアの初校本「フォリオ」とユダヤ人女性。5話は、盗まれたキリシタン版にまつわる謎解き。6話は、香港を舞台にした、究極の装丁にまつわる話。(ちょっとショッキングです!)

各話のタイトルが麻雀に引っ掛けてありますが、作中で麻雀をやるわけではありません。非常にマニアックな世界なのですが、せどり男爵の淡々とした、開けっぴろげな話し振りから、自然に引き込まれていきます。専門的すぎてついていけないのでは、という心配は無用です。思ったより気楽に読むことができました。

お勧め度:★★★★★

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