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2011年12月28日 (水)

今朝の春 〜 みをつくし料理帖 4 (高田 郁)

戯作者清右衛門は吉原のあさひ太夫の戯作を書くと言い出し、澪は野江の過去を知りたい反面、そんな戯作が世に出れば野江が好奇の目に晒されることを憂う。清右衛門に対して澪が願い出たのは…。
  1. 花嫁御寮 — ははきぎ飯
  2. 友待つ雪 — 里の白雪
  3. 寒紅 — ひょっとこ温寿司
  4. 今朝の春 — 寒鰆の昆布締め

1話では、伊勢屋の美緒が大奥奉公の包丁試験のため「つる家」で澪に指南を受けます。2話が冒頭に挙げたお話。3話では、おりょうの主人・伊佐三は普請場がある新宿に通っているのですが、茶屋の女に入れあげているという浮気話がおりょうの耳に入ります。4話では、今年は料理番付が出ないと聞いて不審に思っていたつる家の面々の元へ、料理番付の版元が訪れ「登龍楼」との料理の競い合いを提案します。

4話で澪が寒鰆の昆布締めを思いつく場面もよかったけれど、2話の最後で清右衛門が澪に投げた話が衝撃的。澪が密かに想いを寄せる小松原の正体が徐々に明らかになり、ついには母親まで登場し、今後の成り行きが気になるところ。いろんなことが水面下で大きく動く4巻です。

山本周五郎、池波正太郎、藤沢周平らの時代小説もよいのですが、たとえば学生高校生や大学生に「時代小説入門」として勧めるのに「みをつくし料理帖」はちょうどいい。固すぎず、砕けすぎずの文章と、とっつきやすい話題。料理に興味があれば、一層楽しめること請け合いです。

お勧め度:★★★★☆

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