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2011年12月27日 (火)

想い雲 〜 みをつくし料理帖 3 (高田 郁)

澪の料理のファンである版元・坂村堂は、自分で抱えている料理人に澪の味を教えてやってほしいと頼み込みます。その料理人とは、行方不明の若旦那・佐兵衛といっしょに働いていた富三だったのです。果たして佐兵衛の手掛かりは得られるのでしょうか…。
  1. 豊年星 — 「う」尽くし
  2. 想い雲 — ふっくら鱧の葛叩き
  3. 花一輪 — ふわり菊花雪
  4. 初雁 — こんがり焼き柿

新聞やテレビでは、強盗だの殺人だと殺伐としたニュースが多くて「天災を除いて世の中で一番恐ろしいのは、妖怪でも化け物でもなく、生きているひとだと思う。だが、恐ろしいひとだけど、同時にこの上なく優しく、温かいのもひとなのだ」。 ひとの情けの温かさを思い出させてくれるのが時代小説の魅力。そういう意味で「みをつくし料理帖」は素晴らしい。1冊4話。澪の成長、若旦那の消息、「登龍楼」との関わり、小松原の正体など全体を貫く縦糸に、各話が横糸となって絡んで、特有の絵柄を紡いでいきます。

お勧め度:★★★★☆

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