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2011年11月25日 (金)

ぼんくら (下) (宮部みゆき)

下巻は上巻の「長い影」の続き。「幽霊」はエピローグです。
  1. 長い影(7〜13)
  2. 幽霊

同心の平四郎と甥の弓之助、岡っ引きの政五郎らは、湊家総右衛門と妻のおふじに関わる過去を洗い出し、核心に迫っていきます。大勢が関わっているもので話が複雑です。最後に、平四郎は湊家総右衛門と対峙します。すべて承知したうえで平四郎はどんな「ぼんくら」裁きを下すのか?

上巻は面白かったのですが「長い影」に入ってから、すこしずつ憂鬱になってきて、読み終えてもすっきりしません。

これだけ延々と風呂敷を広げたのだから、さぞかし大がかりな仕掛けが明かされるのだろうという期待は外れました。たしかに事情は明かされたのですが「結局それだけのことかい!」と拍子抜け。

いまさら真実を明らかにしても誰も幸せにならないことは秘めたままにしておこうとする人情が時代小説の魅力のひとつですが、事実を公にせず曖昧なまま放置した部分が多いのは続編(「日暮らし」)を意識してのことでしょうか。まだ話は終わっていないのに勝手に幕引きされたような気分です。ひょっとして確信犯?

お勧め度:★★☆☆☆

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