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2011年11月23日 (水)

ぼんくら (上) (宮部みゆき)

兄・太助とふたりで病床の父親を看病しながら八百屋を営んでいたお露が「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」。鉄瓶長屋の差配人(いわば管理人)の久兵衛は、太助殺しの責任を取ると書き置きを残して姿を消し、その後も長屋の住人が櫛の歯が欠けるように減っていく。あらたに送り込まれた若い差配人・佐助は(住人が減った責任を感じて)落ち込んでしまう。ぼんくら同心・平四郎は事件を解決できるのか?
  1. 殺し屋
  2. 博打うち
  3. 通い番頭
  4. ひさぐ女
  5. 拝む男
  6. 長い影(1〜6)
宮部みゆきの時代小説は初めて読んだのですが面白い! よく考えてあることがびしびし伝わってきます。ところが、その一方で構成や展開に時代小説らしからぬものを感じます。茅葺き屋根の軽量鉄骨造長屋みたいな、表面だけ江戸時代風を装っているような感じ。記憶力抜群の小僧や、美形かつ推理力もある12歳の少年にも、ロボットか人形のような異物感を覚えてしまいます。たしかに優れたエンターテイメントではありますが、これが宮部流時代小説なのでしょうか。

上巻では時系列に6編の物語が収められていて、平四郎が不問に付した事柄があとになって「そういえば」と掘り起こされ「ちょっと調べてみるか」となるわけです。これは上巻だけでやめるわけにいきません。このまま下巻に突入します!

お勧め度:★★★★☆


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