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2011年11月21日 (月)

紀伊ノ変 ~ 居眠り磐音 江戸双紙 36(佐伯 泰英)

年が明け、雪に閉ざされた姥捨の里で、おこんは長男・空也を産みます。喜びに沸く磐音ら一行。一方、高野山と雑賀衆が採掘、販売してきた丹(水銀の鉱石鉱物)を、幕府が丹会所を設立し販売を一手に牛耳ると通告してきました。雑賀衆を代表して草蔵は磐音を伴い高野山奥之院の光然老師を訪ねたのですが…。

舞台が名古屋から和歌山に移ってきました。磐音は、空也の誕生、田沼意次が放つ刺客との戦い、幕府の丹会所設立の阻止、和歌山藩の後継問題などで忙しい。一方、江戸では、仲人の磐音とおこんが江戸を出奔したため、品川柳次郎がお有と祝言を挙げるのをためらっていたのですが、磐音からの手紙がきっかけで転がり始めたようです。あっちこっちの出来事を動かし続けないといけないから作者も大変です。それと磐音は、のちの伏線となりそうなキーパーソンに都合よく出会うことになっているようで、それによって「ありえない展開」が可能になります。「小説とはフィクションだ」ということを強く感じる時代小説です。

お勧め度:★★★☆☆

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