« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月

2011年7月31日 (日)

<勾玉>の世界 (荻原規子)

「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」の<勾玉三部作>をはじめとする荻原規子のファンブック。
  • 対談「日本人とファンタジー」(中沢新一×荻原規子)
  • 短編「リズム、テンポ、そしてメロディ」
  • 短編「あのひと」
  • 短編「スイング」
  • 対談「もうひとつの世界のにおいを求めて」(荻原規子×上橋菜穂子)
  • エッセイ「空色勾玉ができるまで」
  • 荻原規子 全著作ガイド
  • 書下し「空色勾玉」スピンオフ「潮もかなひぬ」

荻原規子が好きな方は読んでみてほしい。上橋菜穂子との対談で盛り上がったのも興味深かったし、「潮もかなひぬ」では久しぶりに狭也と稚羽矢に会えてうれしかった。

お勧め度:★★★★☆


2011年7月29日 (金)

ゴールデンタイム 2 (竹宮ゆゆこ)

完璧な容姿を持ちながら不器用な加賀香子に好意を抱いた多田万里。想いは届かないながらも「親友ごっこ」を続けるふたり。残酷なほど見事にフラれたのに、なにかにつけ柳澤に突っかかる香子を、まだ未練があるように見てしまう万里。

一方、万里は同じサークルの先輩リンダ(林田)が、じつは高校の同級生で、ひょっとしたら付き合っていたのではないかという疑念をもつのでした。じつは万里は一度「死んで」いて、その事故以前の記憶がないのです。だから、ふたりの関係をなぜリンダが隠しているのかがわかりません。きっと理由があるのだろうとリンダを問いただすことができずにいるのでした。

過去の万里の記憶が幽霊のように現れるあたりがわかりづらいのですが、それが単調さを回避しつつ、将来の伏線になるのではと推察する次第です。

笑えて、ちょっぴり切ないラブコメ。なかなかツボを押さえたラノベです。例によって、最後にバーンっと告白タイムがあって「これは修羅場突入か!?」。おかげで次巻を読まざるを得なくなるのでした。(楽しみ!)

お勧め度:★★★★☆

2011年7月27日 (水)

ゴールデンタイム (竹宮ゆゆこ)

静岡から上京し、晴れて一人暮らしの大学生となった多田万里(ただ ばんり)。入学式当日に知り合った柳澤を追いかけてきたお嬢様・加賀香子(かが こうこ)は薔薇の花束で彼を打ちのめし、万里もとばっちりを喰う。

冒頭からインパクト抜群です。柳澤と結婚するという自分で描いた人生のシナリオを実行に移す美女は柳澤に疎まれているという残念な展開。あまりにも完璧な容姿と取り澄ました態度から、大学でも孤立する香子を放っておけない万里は彼女に声をかけて…。

「とらドラ!」や「わたしたちの田村くん」と比べてどうかではなく、素直に面白かった。気軽に楽しめるラノベの良さが出ているように思います。一見完璧に見える香子も、じつは「美人でへっぽこで不器用」だから親近感が湧くというもの。てっきりKYかと思ったら意外に空気が読めるのにびっくり。

大学の入学式当日の部活勧誘合戦などの喧噪と盛り上がりと暑苦しさがリアルで「(大学時代って)そうだったなぁ」と思い出します。ラノベの読者層も高校生だけでなく大学生にも広がっているはずだから「ゴールデンタイム」も当たるといいですね。>竹宮ゆゆこさん

香子と万里の距離も次第に縮まり「ありがちな展開だな」と思ってたら最後にどんでん返しが待っていました。2巻が楽しみです。

お勧め度:★★★★☆

2011年7月25日 (月)

ヴィークルエンド (うえお久光)

現在の子供は、感情を制御できないという「欠陥」と、共感覚と呼ばれる
「障害」をもって生まれて来る。その欠陥と障害は「サプリ」によって補える。感情というものは結局、脳内分泌物——脳内麻薬によって引き起こされる現象に過ぎず、脳内麻薬の分泌をうまく行えない子供は「サプリ」を摂取することで補っている。そして、自分の身体を「乗り物」のように知覚させる違法「サプリ」を「ヴィークル」と呼び、それを使って行う公道レースが「ヴィークルレース」という。

サプリというよりドラッグ(麻薬)だし、急に身体能力が上がるとしたら、それはドーピングだし、つまり「ヴィークルライダー」は麻薬中毒患者? 「アブナイ=かっこいい」という安直な図式なのか…。

わたしの頭が固いのか、この世界観には最後まで馴染めませんでしたが、主人公の羽鳥哉視(はとりかなみ)が、歌手の出雲ミクニ(表紙絵の娘)に出会ったところから面白くなってきます。ヴィークルレースはアニメにしたほうがわかりやすいはずですけど、羽鳥の全裸は見たくありません。

お勧め度:★★★☆☆

2011年7月24日 (日)

賃労働と資本 (カール・マルクス)

経済学部の長男が、ゼミの友人とこの本を輪読しているというので読んでみました。

感想その1:わ、懐かしい。岩波文庫だ! 学生時代、ずいぶんお世話になりました。

感想その2:冷戦時代のソ連の新聞を思い出した。労働者階級は資本家に搾取されている、云々。資本主義とアメリカが常にやり玉に挙げられていました。

この本は1849年に「新ライン新聞」に論説として連載されたものを元にエンゲルスが手を加えたものだとか。160年以上前の話ですが、経済学の歴史としては外せないのでしょう。

小説ではないので流し読みはできません。一文ずつ理解しながら読むのはなかなか疲れる作業です。「賃金とは労働の対価ではなく、労働力の対価である」。なるほど、そう来ましたか。この先の展開が見える気がします。まさに経済「学」ですな。

健闘を祈る!>長男

続きを読む "賃労働と資本 (カール・マルクス)" »

2011年7月23日 (土)

ペンギン・ハイウェイ (森見登美彦)

郊外に突如ペンギンたちが現れるようになった事件について、小学4年生のアオヤマくんが、クラスメイトのウチダくん、ハマモトさんと「研究」することになった。彼は、近所の歯医者さんで働くお姉さんと仲が良くて、チェスを教えてもらったりする仲だったのだけど、ある日、お姉さんがペンギンの出現に関わっていることがわかって…。この町で一体なにが起こっているのでしょう?

森見登美彦お得意の、京都の大学生が主人公ではないのでパスしていたのですが、最新刊「四畳半王国見聞録」に出て来る小学生が「ペンギン・ハイウェイ」と関係があるのかどうか気になっていたのです。

たくさん研究して頭のいい大人になることを目指す、常に冷静で、クラスメイトに苛められても怒ったりしない、おっぱい星人アオヤマくんが、ペンギン以外にもいくつも並行して調査研究していくと、どうやら問題はひとつに集約されていくのでした。

いきなりペンギンが現れるという奇想天外な出来事の「謎解き」に惹かれて、ページを繰る手が止まりません。謎解きをする小学生が主人公とはいえ「名探偵コナン」とは真逆のキャラ設定も可笑しい。

ウチダくんは宇宙に興味があって、ブラックホールとかワームホールのことを知ってるし、ハマモトさんは相対性理論の本を読んでる勉強家。このあたりが布石になってるから、これはやっぱりSFなのでしょうか?

読み終えて「あれは夢だったのかな」という、ちょっぴり切なく、不思議な感覚。アオヤマくんが中学生になったとき、また小説に登場させてほしいものです。

お勧め度:★★★★★

2011年7月21日 (木)

kaguya 5 〜月のウサギの銀の箱舟〜 (鴨志田一)

月乃宮をムーンチャイルドの自治区としようと目論む「銀の箱舟」。大けがをした宗太は、そこにひなた、ゆうひと共に身を寄せます。そこで他のムーンチャイルドたちと触れ合い、このまま「銀の箱舟」として行動するべきか、袂を分かつべきか、結論を出す時期が迫っていました。

1巻では kaguya というタイトルの意味がわからず、SFっぽいラブコメかと思っていたのですが「人類とは実は…」というような大げさな話になるなんて驚きました。実は、ラブコメっぽいSFラノベでした。たしかに「ぶっ飛んで」ます。

伏せられた謎が知りたくて読み進めてきて、最後にどーんと見せてくれたので満足です。ゆうひはどうしているのかなぁ、と月を見上げたりして。

お勧め度:★★★★★

続きを読む "kaguya 5 〜月のウサギの銀の箱舟〜 (鴨志田一)" »

2011年7月19日 (火)

kaguya 4 〜月のウサギの銀の箱舟〜 (鴨志田一)

宗太とひなたが手をつないでいると、ふたりのアルテミスコードから新たなチャイルドコードが生まれ、原因を調べるため、ふたりは一日24時間、ずっと手をつないでいるよう命じられます。寝るときはもちろん、食事もお風呂も…え〜っ!?

というわけで(中略)宗太とひなたに娘が生まれました。たしかにアルテミスコードは「有機物」ということでしたが、それにしても唐突な展開。理屈っぽい宗太がそこにひっかからないのが不可思議。娘の世話を焼く宗太に焼き餅を焼くひなた。お話は面白くなってきました。

ひなたたちの運命はどうなるのか。かぐや姫の娘はやっぱりかぐや姫なのか。一体どんな力を持っているのか。銀の箱舟とは何者で、彼らとはどう関わっていくことになるのか。月には一体なにがあるのか。

大きなうねりは最終巻、5巻へ突入していきます。

お勧め度:★★★★☆

2011年7月17日 (日)

kaguya 3 〜月のウサギの銀の箱舟〜 (鴨志田一)

全5巻の真ん中3巻では、体育祭実行委員の打ち上げ旅行で海へ。ひなたは初めての海が楽しみで仕方ない。京たちと水着を買いに行ったところ、ひなたの水着を選ぶ羽目になって…。

ひなたと宗太は付き合い始めたものの、なぜかぎこちなくなって口数も減って、ひなたは不安な様子。宗太は理屈先行の優柔不断男。ひなたの苦労は尽きないというラブコメパートと、殺人・爆破事件という明暗の触れ幅が大きいことに戸惑いますが、退屈はしません。

お勧め度:★★★☆☆

2011年7月15日 (金)

kaguya 2 〜月のウサギの銀の箱舟〜 (鴨志田一)

「宗太さんのこと、好きになっちゃったみたいです!」と、1巻の最後でひなたから告白された宗太。いっしょに住んでいる女の子から告白されては冷静に付き合えなくて困ってしまいます。学校から私生活まで、目が見えないひなたのお世話をする宗太の武器は「自分の見ているものを他人に見せる」というアルテミスコード。長時間使うことはできませんが、必要に応じてひなたにその場の状況を見せてあげます。

2巻では、かぐや姫や銀の箱舟についてすこしずつわかってきます。幼い頃から研究所をたらい回しにされてきたひなたは学校生活のすべてが新鮮。花火大会や体育祭など、おおはしゃぎでフル参加します。ひなたの目が不自由なことにあまり触れないので、文字で読んでいると忘れがちですが、普段の生活でもいろいろあるはず。彼女の目の代わりになる宗太との出会いは出来過ぎですが、それが運命の出会いというやつ?

お勧め度:★★★☆☆

2011年7月13日 (水)

kaguya 〜月のウサギの銀の箱舟〜 (鴨志田一)

高3の次男に「なにか面白い本ない?」と訊いたら「ハイ!」と差し出された5冊の文庫本がコレでした。(い、1冊でよかったんだけど…)「あれ、鴨志田一って、ペットな彼女の」「そうだよ」「じゃ、読んでみる」。

というわけで、kaguya=かぐや姫ですが「竹取物語」とは全く関係なく、超能力合戦になるSFライトノベルです。このお話に登場するかぐや姫は竹の中ではなく、道ばたにシーツにくるまって落ちていたのを真田宗太(16歳)に拾われます。それが表紙絵の立花ひなた(14歳)。彼女、目が不自由なようです。

14年前に落下した月のかけらに付着していた有機体を体内に宿した子供たちをムーンチャイルドと呼び、彼らがもつ不思議な能力をアルテミスコード(ギリシア神話の月の女神)といいます。ただ、アルテミスコードは犯罪に悪用されることが多く、ムーンチャイルドだというだけで差別されます。だから宗太や、クラスメイトの柿崎瑞希、生徒会長の片桐京らも自分がムーンチャイルドだということは隠し、その特殊能力を生かして警視庁公安部公安特課の黒田源五郎に捜査協力している、という設定。

最初は、幼児体型不思議超能力言い訳少女とのラブコメから思ったら、高校内でいきなり殺人事件が起きるわ、その被害者や容疑者がクラスメイトだったりして、わけわからん! 次男が「ぶっ飛んでるけど」と呟いたのはこういうことだったのか。「月のウサギの銀の箱舟」という副題の意味もわかりません。読んでいるうちにわかるでしょう。

このシリーズは「さくら荘のペットな彼女」の前作。主人公が、ひなたと宗太から、ましろと空太へ。なんだか似てるなぁ。ドジっ娘キャラのひなたと、天然キャラのましろという違いはあれど、宗太と空太のキャラはほぼ同じ。個人的にはましろのほうが好みですけど、一体なにがどうなるのか気になるので最後まで読んでみようと思います。

お勧め度:★★★★☆

2011年7月11日 (月)

ある日、爆弾が落ちてきて (古橋秀之)

中学時代に好きだった広崎ひかりにそっくりだけど「ひかりじゃなくて”ぴかり”ちゃん」で「人間じゃなくて”爆弾」だと。胸に埋め込まれた「ときめき☆ドゥームズデイ・クロック」はセンセーション的ドキドキ感が高まると針が進み、12時を指した瞬間、どかーんと爆発するらしい。という表題作を含めて7編の短編集となっています。
  1. ある日、爆弾が落ちてきて
  2. おおきくなあれ
  3. 恋する死者の夜
  4. トトカミじゃ
  5. 出席番号0番
  6. 三時間目のまどか
  7. むかし、爆弾が落ちてきて

1話と2話を読んだところで「ショート・ショートみたいだな」。ブラックユーモアが利いてる。すべてボーイ・ミーツ・ガールの不思議ストーリー。気に入ったのは4話と6話。5話はわかりづらくてイヤ。7話が1話と対になってオチがついてます。

なかなかユニークで面白い短編集です。軽く読める本をお探しの方にお勧めします。

お勧め度:★★★★☆


2011年7月 9日 (土)

世界の中心で、愛をさけぶ (片山恭一)

いまさらながらの「セカチュー」です。長澤まさみの映画(2004年)が評判だったときも避けてました。苦手なんです、ベストセラーと純愛物語。ダブルパンチですから…でも、そろそろ時効かと。読み始めて真っ先に思い出したのが「野菊の墓」。中学時代、泣かせてくれました。

朔太郎にとって中学2年のときから身近だったアキ。高校に入ってふたりは自然に付き合うようになったのだけれど、アキは突然白血病にかかって…。闘病シーンが延々と続くのかと思ったら、冒頭から朔太郎がアキの遺骨をもってオーストラリアへ向かうところだったのでびっくり。以後、回想シーンとして物語が続きます。

すごく重いんじゃないかと恐れている方は安心してください、というのもおかしな話ですが、意外に淡々と語られていきます。重い内容のわりに軽い文章に引っ張られて一気に読めました。死を予感したアキの恐怖はいかほどだったか。また、アキを失った朔太郎の喪失感は言葉にならない。それをなんとか言葉にしてみたという歯痒さ。もっとくどく、しつこく書くこともできたと思うのです。でも、そうしなかったのが作者のセンスでしょう。わたしはこれくらいで助かりました。限界です。(苦笑)

アキが行けなかった修学旅行。そのオーストラリアへ着いてからのシーンが最後にあるのですが、エアーズロックのてっぺんで朔太郎が「愛をさけぶ」のかと思ったらそうじゃないんですね。期待してたのでちょっとがっかり。

ライトノベルを読み慣れた人には妙にあっさりしてて物足りなく感じるかもしれません。ラノベって味付けが濃いから、たまには舌を休ませてはいかがでしょうか。活字を(イラストの助けを借りずに)想像力で膨らませて楽しんでみましょう。

お勧め度:★★★★★

2011年7月 7日 (木)

さくら荘のペットな彼女 5 (鴨志田一)

管理者・千尋の都合で冬休みにさくら荘に残ることができなくなったメンバーは、空太の実家である福岡へ。ましろは仕方ないとしても七海と美咲先輩まで。両親と妹・優子にどう説明すればいいのやら…。

年明けにはゲーム企画オーディション「ゲーム作ろうぜ」のプレゼンが、七海には声優事務所所属オーディションが控えてる。美咲先輩と気まずくなった仁さんは元副生徒会長宅に転がり込んだままだし、バレンタインはどうなるの? というわけで波乱の3学期になりそう。

仁さんが美咲先輩のクリエイターとしての才能に気後れしているのは、空太がましろに対する思いとおなじ。でも、それでぎくしゃくしてしまうのはちょっとちがうような気がする。一方、ましろも「ペットな彼女」ではなくなってきています。風呂上がりにバスタオル一枚で空太の部屋にやってきたりするけれど、空太にかまってもらうための確信犯に見えます。

季節や学校のイベントに沿って物事が進んでいくので楽しめています。ときどき予想外のハプニングもあるし(リタの乱入とか)。それはいいけど、最後にさくら荘が大変なことになってしまうって…!?

お勧め度:★★★★☆

2011年7月 5日 (火)

さくら荘のペットな彼女 4 (鴨志田一)

文化祭が始まったのに、さくら荘の面々は自主制作ゲーム「銀河猫にゃぼろん」の仕上げに徹夜続きだった。1週間続く文化祭の5日目、つまり明日視聴覚室でゲリラ公開する予定。そのため空太は今夜中に最終テストプレイをしなければならないのだった…。

その一方で、ましろは漫画の連載が始まり、空太はゲーム企画オーディション「ゲーム作ろうぜ」へ応募すれども連戦連敗で自信喪失気味。

ましろと空太の関係を軸に、そこに七海が絡み、美咲と仁の行方は想像がつかず。最近ましろの様子がおかしい。以前はもっと漫画に集中していたのに、最近はうわの空のことが多い。それは「コイ」?

冷静に考えれば、着替えから食事作法まで、ましろは幼稚園からやり直す必要があります。でも、なぜかお風呂にはひとりで入れるのが不思議。そこはあえて追求しないでおきましょう。

お勧め度:★★★★☆

2011年7月 3日 (日)

さくら荘のペットな彼女 3 (鴨志田一)

ましろがイギリスにいる間、ルームメイトだったリタ・エインズワースがさくら荘にやってきた。ましろをイギリスに連れ戻すために来たというのだが、なぜか空太の部屋に泊めることになって、翌朝は当然ながら大騒動!

漫画家を目指すましろに触発されて、空太はゲーム作家を目指してコンクールに応募することに。その空太を指導するのは、さくら荘の引きこもり赤坂龍一郎。ふだんは自室から出てこないのでPCのチャットで会話するしかないのだけれど、出席日数確保のため学校に出てきた。ところがこれがとんでもない毒舌キャラで、リタとも大げんかになってしまう。

ましろはイギリスに戻ってしまうのか。そもそも何故イギリスから日本へ来たのか。七海に教育されたましろは少しずつ自分の身の回りの始末ができるようになってきたようで、会話のぶっ飛び具合も控えめになりつつあります。空太との「漫才」も減ってちょっと寂しい。

それでも、さくら荘の住人で文化祭の出し物を製作することになり、その行方が気になります。(4巻へつづく)

お勧め度:★★★★☆

2011年7月 1日 (金)

さくら荘のペットな彼女 2 (鴨志田一)

学園寮「さくら荘」で、神田空太は椎名ましろの世話(というか介護に近い)係をしているのですが、このふたりの会話はまるで漫才。ましろのボケに突っ込む空太。そこに先輩の上井草 美咲、三鷹 仁、教師の千石千尋が絡むだけでも十分ややこしいところに、空太のクラスメイトの青山七海までさくら荘で暮らすことになって大騒ぎ。生真面目な性格の七海は「椎名さんのお世話を男子にやらせるわけにいかない。2階は男子禁制!」と世話係を買って出るのですが…。

日常系ラブコメとしては「僕は友達が少ない」より気に入りました。こればかりは好みなので人それぞれ。ましろは漫画家として歩きはじめ、空太も目標を定めます。3巻が楽しみです。

お勧め度:★★★★☆

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »