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2011年6月13日 (月)

県庁おもてなし課 (有川 浩)

高知県庁観光部に新たに「おもてなし課」が新設された。観光振興策を探る掛水は、地元出身の人気作家に観光特使になってくれるよう依頼し快諾を得たのだが「お役所仕事」に対して鋭い指摘を受けることに…。

「図書館戦争」「海の底」「阪急電車」などの有川浩の新作ということで楽しみにしていました。読み始めるとじきに「小説中に登場する作家・吉門というのは有川浩自身だな。高知出身だというから自分の経験が元になってるのか」。巻末特別企画「物語が地方を元気にする!?」で事情が明らかにされています。高知県内の観光スポットもあちこち取材したのでしょう。読み応えがあります。

有川浩お得意の「ベタ甘」は影を潜め、掛水と臨時職員・明神多紀のじれったい恋が微笑ましい。有川浩らしい表現が散りばめられたうえに、土佐弁が地方色を添えています。ユニークな「観光小説」です。

高知県庁ホームページのおもてなし課のURLはつぎのとおりです。

http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/020201/

お勧め度:★★★★★

印象的な表紙絵ですが、書名が弱いなぁ。

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