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2011年4月23日 (土)

県庁の星 (桂 望実)

Y県県庁産業局産業振興課主任・野村聡、31歳。ガチガチの役人頭の野村が研修という名目でスーパーで1年間働くことになった。教育係はパート従業員の二宮泰子・45歳。寝具売場に配属されても何をすればいいのかわからない。役人の常識は民間の非常識。二宮と「県庁さん」(野村)は事あるごとに衝突します。無事に1年間の研修を終えることはできるのでしょうか?

織田裕二、柴咲コウ主演の映画「県庁の星」を先に見ていたのですが、小説も楽しめました。スーパーの舞台裏も面白い。実話かどうか知りませんが、消費期限切れの商品で総菜を作り、昨日のフライは水をかけて再度揚げるとカラっとするとか、等々。消費期限内の商品で総菜、弁当を作るべきだと再三主張する「県庁さん」に対して、泰子は総菜コーナーをA
チームとBチームに分けて競争させます。Aチームは野村がリーダーとなって理想の弁当を作り、Bチームは従来どおり380円弁当を作る。毎月集計して粗利が多いほうが勝ちで報奨金2万円が出る。このあたりから断然面白くなってきます。

売れない。なぜ売れないのか。その理由を知るには、マニュアルや本ではなく、人を、客を見ること。これはまさにそのとおり!

楽しく、そして手応えを感じながら働くためのヒントが隠されているお話です。

お勧め度:★★★★☆

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