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2011年3月20日 (日)

椿山課長の七日間 (浅田次郎)

デパートの婦人服売場に勤める椿山和昭は夜、接待の席で倒れて、そのまま死んでしまいます。気付いたところは「あの世」のはずなのですが…どうやら現世と来世の中間にあたる場所、SAC(スピリッツ・アライバル・センター)というところ。SACと聞くと Stand Alone Complex を思い出すのはアニメ「攻殻機動隊」 のせい?

あまりに突然の死だったので、現世に思い残すことが山のようにある椿山は、そのままあの世に行くことを拒み、現世に一時送還してもらいます。期限は初七日まで。つまり、あと3日間。ルールは3つ。時間厳守、復讐禁止、正体を明かすことも禁止。違反すると「こわいこと」になるそうです。

正体を明かすわけにいかないので、生前の姿では戻れません。椿山の仮の姿は美女だったのです。そうして思い残すことのないように活動を開始。他に2人、現世に戻ってくることになります。ヤクザの組長・武田勇と、少年・根岸雄太。この3人の現世での様子が描かれます。

コミカルな設定なので笑えるのですが、次第に明かされる真実は重く、切ないもの。期待する家族の形と現実とのギャップに悩み、苦しみながらも、乗り越えていく。交錯する運命が意外な結末へと向かいます。

お勧め度:★★★★☆

映画「椿山課長の七日間」を見ました。伊東美咲が「西田敏行」を好演しています。原作を端折った感は否めませんが、大筋は捉えていて、愉快でせつない映画になっています。興味のある方はどうぞ!

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