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2011年3月12日 (土)

ハゲタカ (上・下) (真山 仁)

バブル崩壊後の日本に乗り込んできた、アメリカの投資ファンドは不良債権に苦しむ銀行から安く買い上げた債権を整理、再生して巨利を得ていく。その様子をハゲタカと呼んだわけですが、鷲津政彦にとってそれは日本に対する復讐だったのです。

池井戸 潤の「空飛ぶタイヤ」「鉄の骨」が面白かったので、他の作家の経済小説を探した結果が「ハゲタカ」でした。物語の冒頭が衝撃的。その後、無責任な企業経営者、身勝手な銀行、無能な政治家たちの様子を見ているとだんだん腹が立ってきます。そこで登場するハゲタカ・鷲津の「活躍」で溜飲が下がるかというとそうでもありません。

長編小説なのに盛り上がりに欠けるため、今回わたしとしては読み終えるのにかなり時間がかかりました。また、ミカドホテル再建に取り組む松平貴子を指して「貴子のスイス行きを父がもっと必死で止めてくれていたら、彼女の人生は、平凡だが、もっと穏やかなものになったかも知れない」と思わせぶりな前振りをしておきながら、想定内の決着に拍子抜けしました。話を広げすぎて、人物描写が不足している面もあるように思いますが、経済小説としては楽しめました。

お勧め度:★★★☆☆

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