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2011年3月 2日 (水)

ネクロポリス (上・下) (恩田 陸)

イギリスと日本の文化が融合した国「V.ファー」の「アナザー・ヒル」には死者が実体を伴って帰ってくる「ヒガン」という行事が毎年行われています。そこでは殺人事件の被害者の証言を得ることができるため「血塗れジャック」事件の犯人を聞き出そうとする人々が多く参加していました。東京から参加した文化人類学者ジュンは、アナザー・ヒルでも起こる殺人事件の犯人探しに巻き込まれていくのですが…。

閉ざされた空間での幻想的なファンタジーということで村上春樹の「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出しました(もちろん「世界の終り」のほうです)。一言でいえば、英国風「お彼岸」イベントなのですが、こちらはミステリーの要素もあって「血塗れジャック」以外にも謎や事件が加わっていき「これは一体どうなるんだろう?」と興味をそそられ、読み進んでいきます。

しかし、上下巻で900ページ以上の大作にしては物語のラストが「とにかく丸く収めてみました」といった感じで、やや物足りないのが残念です。

お勧め度:★★★☆☆

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