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2011年3月22日 (火)

13階段 (高野和明)

バイク事故のせいで犯行時刻の記憶を失った死刑囚が突然「階段を上っていた」ことを思い出します。彼の冤罪を晴らすよう依頼を受けた刑務官・南郷は、傷害致死で2年間服役した青年・三上とふたりで調査を始めます。しかし、死刑執行まであと3ヶ月。果たして間に合うのか。

死刑のことを考えさせるミステリー小説です。死刑囚が収監されている拘置所の様子や、死刑執行に立ち会う刑務官の心情などがリアルに描かれています。刑務官の立場からすれば、死刑制度の有無は問題ではないと言います。問題は、死刑になるような犯罪(殺人)を犯す人間があとを絶たないことなのだ、と。

どうして刑務官が探偵みたいなことをするのか、相棒に前科者を選んだのはなぜか、依頼者は誰なのか、その目的はなに?等々、疑問は置き去りのまま物語は進んでいきますが、終盤ですべてが明らかになります。問題の「13階段」があんなところにあったなんて…。

お勧め度:★★★★★

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