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2011年2月12日 (土)

退出ゲーム (初野 晴)

清水南高校の吹奏楽部1年のフルート奏者・穂村千夏(チカ)と、ホルン奏者・上条春太(ハルタ)が主人公。このふたりの名前をとって「ハルチカ・シリーズ」第1弾です。

  1. 結晶泥棒(化学部の部室から硫酸銅の結晶が消えた)
  2. クロスキューブ(6面真っ白なルービックキューブの謎)
  3. 退出ゲーム(演劇部Vs.吹奏楽部 即興劇対決)
  4. エレファンツ・ブレス(それはどんな色?)

上記4章の連作ミステリーになっています。(うしろの括弧内はわたしが記入しました)

いちばん面白かったのが「退出ゲーム」。前半のお題は「恩師の送別会において、最後の別れの挨拶の前に退出する」。制限時間10分以内に各チーム2名ずつが即興劇のなかで退出したほうが勝ち。ただし「このゲームはいかに退出を阻止するかがポイントになる」のです。これは結構、頭を使います。観客がいわば審判。観客が納得する退出理由が必要になります。

背景に重いテーマを抱えながら”ハルチカ”コンビが軽妙に解決に導いていくあたりが魅力です。とくにミステリーだと構えなくていいと思います。

お勧め度:★★★★☆

ひとつだけ引っかかっていることがあります。本書冒頭で「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」というチカ。問題の相手をライバル視すること自体が不自然です。

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