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2011年2月16日 (水)

空想オルガン (初野 晴)

「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」に続く“ハルチカ”シリーズ第3弾です。吹奏楽の甲子園といえる普門館(全日本吹奏楽コンクール)出場を目指す上条春太と穂村千夏。吹奏楽部の活動を縦糸に、さまざまな事件が持ち上がり、よせばいいのに首を突っ込んでいくふたりなのでした。

  1. 序奏
  2. ジャバウォックの鑑札
  3. ヴァナキュラー・モダニズム
  4. 十の秘密
  5. 空想オルガン

「序奏」は「これまでのあらすじ」なので、今回も4編の連作短編集になっています。

この作家は思わせぶりな、というか凝ったタイトルが好きなようです。ジャバウォックというのはルイス・キャロルの「鏡の国のアリス」に出てくるナンセンス詩「ジャバウォックの詩」にうたわれる怪物。一度読み終えたら冒頭に戻ってみると「なるほど」と納得する仕掛けです。

今回いちばん面白かったのは「十の秘密」。ガングロ女子高生たちの吹奏楽が話題をさらいます。一から十までの「秘密」が順に挙げられていくのですが「???」といった感じにミステリー。(笑)

ミステリーといっても高校生の日常に潜むものなので人が死なないところがいい。一方、ハルチカを含む不自然な「三角関係」をずっと引っ張っていますが、これはどう収めるつもりなのでしょうか?

お勧め度:★★★★☆

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