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2011年2月 7日 (月)

謎解きはディナーのあとで (東川篤哉)

「失礼ながらお嬢様――この程度の真相がお判りにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」

ほんとに失礼な執事の影山。宝生グループ総帥の娘である麗子に対して悪口雑言。お嬢様として、そして国立署の刑事としてのプライドはあるものの、実際のところ、影山の名推理によって難事件が解決していくのです。

空気が読めない上司・風祭警部と宝生麗子が事件現場で聞き込みなど行い、麗子がお屋敷に帰宅してディナーのあと影山に事件の詳細を話すと冒頭のようなセリフが跳ね返って来て、あっさり解決してしまうのでした。

ラノベみたいなキャラクター設定と珍妙な会話が面白い。

「見たまえ、宝生君。今度こそ動かぬ証拠だ」
麗子は言われるままに猫を見た。黒猫のタンゴは小さな布団に寝そべって、右前足を嘗めている。これが動かぬ証拠と言われても――「猫、動いてますけど?」
「『動かぬ証拠』は単なる比喩だ。そりゃ猫は動くさ」

本の帯には「とにかく面白いと書店員さんからも反響続々」とコメントが並んでいたので、読み応えがあるものと期待したのですが肩透かしを食らいました。本格ミステリーとしては事件の謎解きも人物描写も弱い。軽く読めるユーモアミステリーとしてお楽しみください。

お勧め度:★★★☆☆

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