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2011年1月23日 (日)

ボーイズ・ビー (森 望実)

先月、母親を亡くした川畑隼人は小6の12歳。小1の弟・直也、消防士の父・正和と暮らしています。直也は母が死んだということが理解できず精神状態が不安定なのに、留守がちの父からは「直也を頼むぞ」。隼人だって母を亡くして悲しいし、寂しいのに、父に相談することもできず途方に暮れていたところ、直也が通う絵画教室の近くで70歳の靴職人・園田栄造と出会います。ぶっきらぼうで人嫌いのじいさんに「ガキ」と呼ばれながらも、すっと懐に入り込んでいく隼人。一方の栄造もじつは悩みを抱えていて…。

いい話です。これは児童書ではありませんし、コミックの「BOYS BE…」とも関係ありません。年齢を超えて「人」として関わりあう中で悩みや問題を解決していく様子を描いた、すばらしい小説です。(誉め過ぎ?)

書評で栄造は「アルファロメオに乗っている」とあったのでスパイダー(2人乗りのオープンカー)かと思ったら「アルファロメオ155」でした。155はミドルクラスの4ドアセダン。わたしも乗っていました、ボディカラーは赤ではなくシルバーでしたけど。左ハンドルのマニュアルシフトで、運転するのが楽しいクルマでした。1990年代のクルマなので、街で見かけることも少なくなりましたが、日本で155に乗っている人はまちがいなく「クルマ好き」です。

イタリアの靴は「縫い目は揃ってないし、接着剤が一ヶ所で固まっている。しかしそれは愛せるものだ。人は決して完璧な物を求めているわけではない」という下りがありましたが、それはイタリアのクルマ(アルファロメオ)にも当てはまります。内部を見ると日本やドイツの車では考えれないようないい加減な造りだったりするけれど、実際に走らせると楽しいし愛着が湧いてくるから不思議です。しかし「足元からズンという音が響いたらすぐに停車して15分待たないといけない」というのは、それ、どこか壊れてます。ちゃんと修理しなくちゃだめですよ。(苦笑)

思い切り脱線してしまいましたが、この1冊はお勧めです!

お勧め度:★★★★★

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