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2011年1月29日 (土)

誰か (宮部みゆき)

今多コンツェルン会長の娘婿である杉村三郎は広報室勤務。会長個人の運転手だった梶田信夫が「自転車」に撥ねられて死亡し、ふたりの娘たちは、事故を起こした犯人を見つけ出すきっかけになればと梶田の生前の様子を本にしたいという相談を受け、杉村自身も調べ始めます。

劇的な事件が起こるわけではなく、ふつうの人が生活する中で、何かの拍子に踏み外してしまったり、悪意はなかったのだけど人を傷つけたりといった「日常の犯罪」を杉村三郎の視点で描いています。ちなみに「誰か」というタイトルは、東京音頭の作詞者・西条八十の詩から取られたもの。

  誰か

暗い、暗い、と云ひながら
誰か窓下を通る。

室内には瓦斯が灯り
戸外はまだ明るい筈だのに

暗い、暗い、と云ひながら
誰か窓下を通る。

「誰か」とは誰なのか。誰でも「誰か」になりうるというミステリーです。

お勧め度:★★★☆☆

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