« ボクシング・デイ (樫崎 茜) | トップページ | 夜と霧 新版 (ヴィクトール・E・フランクル) »

2011年1月14日 (金)

神様のカルテ 2 (夏川 草介)

夏目漱石を愛する内科医・栗原一止(くりはら いちと)の本庄病院での奮闘ぶりを伝える「神様のカルテ」第2弾です。今回、本庄病院に新任医師・進藤辰也が加わります。栗原とは大学の同期で、ともに将棋部だったという旧知の仲。しかし、栗原の知る進藤とは変わってしまっていました。

前作よりページ数が増えましたが、涙なくして読めないページは減ったように思います。その分、冬の信州の自然描写と将棋の場面が増えたかな。(笑)

運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働けばそれで結構だ。

この「虞美人草」の一節が「神様のカルテ」のテーマになっているのではないでしょうか。栗原一止は「非人間的」な労働環境にあっても、医師として以前に「人間らしく」働こうとします。栗原が病院の事務長に食ってかかります。

「医者は患者の治療だけしていればよい、というのですか」
「たとえ病が治らなくとも、我々にはできることがあるのだとは考えないのですか」
「治らない患者は出て行けとでも言うおつもりですか」

さて、栗原が仕掛けた「治らない患者のためにできること」とは? 前作が気に入った方はぜひ!

お勧め度:★★★★★

« ボクシング・デイ (樫崎 茜) | トップページ | 夜と霧 新版 (ヴィクトール・E・フランクル) »

現代小説」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ボクシング・デイ (樫崎 茜) | トップページ | 夜と霧 新版 (ヴィクトール・E・フランクル) »