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2010年12月15日 (水)

万能鑑定士Qの事件簿 III (松岡圭祐)

「万能鑑定士Qの事件簿」シリーズ第3弾なのですが…2巻で日本をハイパーインフレで崩壊させておいて、いきなり飯田橋ヒルズの人気ファッションショップの売上げが落ちてしまう話です。日本経済は崩壊しても3日で立ち直るのでしょうか。小説はフィクション。こういうのもアリなんだ、と目からウロコでした。

今回のキーワードは「音」です。かつての有名音楽プロデューサー・西園寺響は借金地獄から抜け出そうと詐欺を繰り返していたのです。ファッションショップの売上げを落としたり、落第寸前の女子高生に東大入試レベルの英語のヒアリング問題で100点を取らせたり…。仕掛けは興味深いです。

ただ、不特定多数の人間の健康を脅かすのはちょっと引っかかります。2巻のハイパーインフレ同様、ひとつ間違えばテロリズムです。しかも、目的を果たすには「風が吹けば桶屋が儲かる」くらいに遠回り。インパクトはあるけどリアリティがない。表紙絵を含めてライトノベルに近いような気がします。でも、1巻の紹介の冒頭に書いたように、軽く気分転換したいときの1冊にお勧めします。

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