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2010年12月 7日 (火)

聖なる島々へ~デイルマーク王国史2 (ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「デイルマーク王国史」シリーズ第2弾。領主ハッドの圧制に対抗して少年ミットは海祭りの日にハッド暗殺計画を実行することを決意。その日のために準備した爆弾はハッドの目の前に転がり、そして…。

暗殺なんてとんでもないと思うところですが、ミットにも事情があるのです。母親とふたり暮らしなのですが、貧しくつらい毎日を送ってきて、領主に対する恨み骨髄だったのです。ところが逃げるところまではちゃんと考えてなくて、転がり込んだのはハッドの孫娘とその弟の船でした。命からがら追手から逃れたものの、姉弟とはひと悶着ありますし、小さな船で北部へ向かうのは容易ではありません。

原題は"DROWNED AMMET"、溺れたアメットさん。アメットというのは、海祭りの日に海に投げ込まれる、麦わらで作られた(かかしのような)人形のこと。それを拾い上げた船は幸運に見舞われるという言い伝えがあるのです。

1巻同様、いや、それ以上に主人公は悲惨な状況です。船で拾った水夫もとんでもない奴で、読んでいるこちらまでミットが気の毒になってきます。それでもくじけずに進んでいく主人公に連れられて先に進んでいくと「そういうことだったのか!」というサプライズが待っているのです。ストーリーは多少入り組んでいますが、道筋は「聖なる島々へ」の一本道なのでわかりやすい。1巻ずつしっかり楽しませてくれます。

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