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2010年12月19日 (日)

よろずや平四郎活人剣 (下) (藤沢周平)

下巻も500ページ近い文庫本なので読み応えがありますが、10巻も20巻も続く大作とちがって上下巻で完結するため、各エピソードの結末を先延ばしにされてイライラすることがありません。

新たに道場を開く夢、かつての許婚・早苗との再会、御小人目付・奥田伝之丞との(剣による)対決という物語の縦糸も終盤にはちゃんと解決します。このあたりは安心して読むことができます。

それにしても主人公の神名平四郎はお人よし。お金がないときは食べるものにも苦労するくせに、ちょっと懐具合がよいと他人に親切にしてしまう。「これで100文では割に合わん」などとブツブツ言いながらも走り回るのです。細かな金勘定まで露にされてしまうなんて物語の主人公にプライバシーはありません。 (笑)

剣の腕は確かなようですが、いつも格好よく勝つわけではなく、かろうじて切り抜ける場面も少なくありません。無闇に人を斬ったりしないところがタイトルどおり「活人剣」なのでしょう。

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