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2010年12月11日 (土)

時の彼方の王冠~デイルマーク王国史4 (ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「デイルマーク王国史」シリーズ第4弾、完結編です。デイルマークの女王になろうと立ち上がった「唯一の者」の娘レノスを殺すようアベラス女伯爵に命じられた親衛隊員ミット。一方、現代の少女メイウェンは200年前の世界に送り込まれ、レノスとしてミットや吟遊詩人ヘステファンとモリル、ホーランド伯爵の息子ネイヴィスらと王冠を探す旅に出たのです。

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの本はちょっと難解なところがあって、一度読んだだけではわからないことがあります。何がどうなっていくのか、目を凝らしていないといけません。そんな3冊から集まった登場人物たちをどうやって動かして完結させるつもりなのか、見ものです。

第3巻で先史時代まで遡った物語もついに「現代」が登場。そこから200年前って「たったそれだけ?」と思ったものの、現代日本だって200年前といえば江戸時代後期。いきなり江戸時代に飛ばされたら異世界ですね。いくら歴史を勉強していても戸惑うでしょう。

1~3巻で南から北へ旅したのが4巻では「アドンの宝」(指輪、聖杯、剣)を探しつつ北から南へ向かいます。突然レノスとして振舞わなければならなくなったメイウェンがユーモラスに好演しています。それぞれが自分の役割を果たそうと努めるなかでエンディングに向かっていくとページを繰る手が止まりません。

最初は「デイルマーク王国史」なんて大袈裟じゃないかと思っていましたが、先史時代から現代までカバーされては脱帽です。骨太なファンタジーを読みたい方にお勧めします!

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