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2010年12月 9日 (木)

呪文の織り手~デイルマーク王国史3 (ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「デイルマーク王国史」シリーズ第3弾。1~2巻は同時代の物語でしたが、この3巻はデイルマークの先史時代、まだ「川の国」と呼ばれ、神と人が身近だった頃の物語です。1巻では馬車で陸路を、2巻では船で海を、そして3巻では船で川を海へ向かって、すべて南から北へ向かいます。

機織りの少女タナクィは父クロスティ、姉ロビン、長兄ガル、次兄ハーン、弟ダックと共に、北部の村シェリングで暮らしていましたが、戦争に出征した父は戦死、長兄は正気を失って帰ってきました。そして彼らは村を追われ、邪悪な魔術師カンクリーディンが待ち受ける下流へと船で向かうのでした…。

魔術師のローブに織り込まれた物語はすべて事実となるという設定がユニーク。語り手のタナクィは魔法のローブを織ることができ、またそれを読み解くことができます。タナクィはもちろん、他の4人もそれぞれ重要な役割を演じるのですが「一致団結して困難に立ち向かう」といった雰囲気ではなく、反発して泣くわ、殴るわ、喧嘩ばかりで、逆にリアルです。(笑)

1~3巻に共通して、最初は取るに足らない人間が、ひとかどの人物になっていくのが頼もしく感じます。4巻はいよいよ完結編です!

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