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2010年11月 1日 (月)

タラ・ダンカン ~ 幽霊たちの野望 (下) (ソフィー・オドゥワン・マミコニアン)

「タラ・ダンカン」シリーズ第7巻。幽霊たちをあの世に追い返すにはある装置が必要なことを突き止めたタラは、ライバルのアンジェリカ、謎の青年シルヴェールと3人で、恐ろしいエドラカン族の国へ向かいます。シルヴェールはタラに忠実なのですが、どうも得たいが知れずアブナイ感じ。一体彼は何者なのかが最後の最後に明らかになります。(きっとビックリしますよ!)

その幽霊撃退装置のことをマジスターも知って、タラに奪われてはいけないと悪魔クゾアラに「タラを見つけ出して殺すのだ。静かに、すばやく、不意をついて」と命じます。が、悪魔に比喩や冗談は通じません。

「なぜ静かに殺すんです?」
「なんだって?」
(中略)
「おまえがそうしたいのなら、静かに殺さなくてもかまわんぞ」
「べつにそうしたわけじゃ……」
「ええい、だまらんか! おまえがそう望むなら、盛大な音を立ててもかまわん。ラッパを鳴りひびかせ、花火を打ち上げ、雷をゴロゴロとどろかせてもいいんだぞ」

そしてタラたちが、音を立てると殺人波動を起こす花に囲まれ、動くに動けず絶体絶命のピンチに陥っていたとき、突如ラッパが鳴りひびき、花火が飛び交い、雷がとどろいたと思ったらクゾアラが空中に現われ、つぎの瞬間、花の起こした波動で飛び散ってしまったのです。タラたちは何が起きたのかわからずキョトン。悪魔も悪魔ですがマジスターも抜けてます。シリアスパートの合間にギャグパートが挿入されていて独特のリズムを刻んでいます。

いくら魔法の世界でも死者が生き返ったりしたら大混乱というか「何でもアリ」になってしまって面白くありません。制約や限界があるから面白いのです。タラも父親を生き返らせることに失敗したわけですが、父親の幽霊に会って話ができるわけですから「何でもアリ」と紙一重のきわどい状態です。そんなとんでもワールドで、とんでもパワーを与えられたタラは、みんなが平和に暮らせる世界にしたいと願いながら周囲がそれを許してくれないからドタバタが続いているわけです。

全10巻完結ということですからあと3巻。3年ですか…。文字通り待ち遠しいです。

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