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2010年11月13日 (土)

ラブコメ今昔 (有川 浩)

有川 浩の「クジラの彼」につづく、ベタ甘「自衛隊」シリーズ第2弾。

  1. ラブコメ今昔
  2. 軍事とオタクと彼
  3. 広報官、走る!
  4. 青い衝撃
  5. 秘め事
  6. ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編
  7. あとがき

いちばん面白かったのは「あとがき」。作者の地が出ていてオモシロイ。(笑) 

冗談はさておき、1から5が角川書店の「野生時代」に掲載されたもので6が書き下ろし。「ラブコメ今昔」で威勢のいい広報自衛官 矢部千尋が第一空挺団の今村二佐に「奥様とのナレソメ」を取材しようと喰いつく話で、その千尋が広報写真担当の彼と知り合ったときの前日談が「ダンディ・ライオン」。この2編で本全体を上手く締めてあります。

本編で気に入ったのは「ダンディ・ライオン」。有川 浩の自衛隊シリーズ全体に言えることですけど、ベタ甘だけじゃなく自衛官という立場の厳しさもちゃんと描いているところにリアリティを感じます。自衛官同士で結婚するのはいいけれど、いつどこで命を落とすかもしれない。子供が生まれて両親がふたりとも死んでしまったらどうする? そこまで考えているのかという上官の指摘が痛い。

「海の底」にあったように、警察にも機動隊にも手に負えない「敵」が現れたとき、国民を守るのは自衛隊しかありません。そのための装備であり、厳しい訓練なのですが、訓練中の事故死も少なくないと聞くとやりきれません。

ときどき背筋がムズムズする「ベタ甘」が逆に快感になってるかも。笑って泣けるラブコメ短編小説はいかがでしょう?

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