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2010年11月 7日 (日)

サマーウォーズ (岩井 恭平)

細田守監督のアニメ映画「サマーウォーズ」のノベライズ。わたしは小説を読んでから映画を見ましたが、夏希の一族が繰り広げるハチャメチャな戦いぶりは一見の価値があります。

高校2年の小磯健二は、憧れの先輩 篠原夏希から一緒に長野県の実家に行くという「バイト」に応募。実家には夏希の曽祖母 陣内栄の90歳の誕生日を祝うため多くの親族が集まり、健二は栄を安心させるために夏希の婚約者のふりをすることになったのです。健二はフィアンセという立場に舞い上がる一方、初対面の親戚一同に困惑。栄を騙すのもうしろめたく感じるのでした。

その夜、健二の携帯電話に数字の羅列が書かれたメールが送られてきて、数学が得意な健二はそれを解いてしまいます。しかし、それはインターネット上の仮想世界OZの管理パスだったのです。翌日、OZは謎の人工知能に乗っ取られ、現実世界も大混乱となってしまいます。さて、健二と夏希はこの混乱を収拾することができるのでしょうか。

痛快なコメディである点で大いに笑えるのですが、インターネットが現実世界と切り離せなくなっていることが孕む危険性をさりげなく示唆しています。田舎の大家族というものが現代では珍しくなっていて、多くの人にとってはそのほうが「仮想空間」と呼ぶべきものかもしれないという皮肉も含まれているような気がします。(考えすぎ?)

しかし、むずかしいことを考えずに思い切り楽しんで泣いて笑ってください!

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