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2010年10月31日 (日)

タラ・ダンカン ~ 幽霊たちの野望 (上) (ソフィー・オドゥワン・マミコニアン)

「タラ・ダンカン」シリーズ待望の第7巻です。年1冊ペース刊行なので、前巻までのストーリーを忘れてしまっています。まずは「これまでのあらすじ」をじっくり読んで復習です。上巻の目次はつぎのとおり。

  1. なだれこむ幽霊たち
  2. 最愛の人、ロバン
  3. ふたりのカル
  4. タラのつぐない
  5. 謎の青年シルヴェール
  6. ファブリスとモワノーの再会
  7. ”光の手”を受け継ぐ者、アンジェリカ
  8. さすらいの騎士の冒険

幽霊がなだれこんできて、タラは何か償わなければならないようなことをしたことがわかります。だから表紙のタラは泣いているのでしょうか。

そう、タラはとんでもないことをしでかしたのです。父親を生き返らせるために作った魔法の水薬が原因で、あの世から(タラたちのいる)別世界に幽霊たちがなだれこんできて、人間たちを次々と乗っ取っていったのです。タラの恋人ロバンも幽霊に取り憑かれて死んでしまいます。なんとかして幽霊をあの世に追い返さねばなりませんが、ロバンの死にショックを受けたタラは「わたしも死んでしまいたい」。一方、オモワ帝国の女王リスベス女帝に取り憑いたのは宿敵マジスターだったのです!

例によって大事件を引き起こしたタラは落ち込んでいる場合ではなく、(犬猿の仲の)アンジェリカ、謎の青年シルヴェールと3人で幽霊退治の方法を探す旅に出るのでした。このシリーズの魅力のひとつは、次から次へと息つく暇もない展開で読者を退屈させないところ。いろんな登場人物があちこち動き回って張りまくる伏線を最後に丁寧に回収していくさまは見事です。あとは決して仲間を見捨てない点と、ユーモアに溢れている点でしょう。変装したアンジェリカが狼に変身したタラに驚いた様子は可笑しかったですし、宿敵マジスターでさえ、タラの母セレナにぞっこんなところが弱点になっていて失笑を誘うこともしばしば。

それにしても、ロバンの死に打ちひしがれていたはずのタラがシルヴェールに惹かれていったりと、どうも惚れっぽいのは、母親セレナに似たのか、あるいは(作者が)フランス人だからでしょうか。でもモワノーは一途みたいだから「人によりけり」ということなのでしょうね。 (下巻につづく)

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