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2010年10月 7日 (木)

片手斬り ~ 若さま同心 徳川竜之介 11 (風野 真知雄)

左手を大怪我したため、柳生新陰流の秘剣「風鳴の剣」をつかうことができなくなった徳川竜之助。しかし、師弟相伝の秘剣は、最後に師弟が真剣勝負しなければならず、それはどちらかが斃れることを意味する。竜之助はそんな「呪われた剣」は封印すべきだと考えていた。ところが尾張柳生はそうは考えていなかった…。

「若さま同心」は竜之助が左手を切り落とされた時点で第1期が終了し、これが第2期のはじまりという気がします。傾いていく幕府と、襲いかかってくる剣客を縦糸に、奉行所同心として出会う不思議な事件の謎解きが横糸になって物語りは進んでいきます。

「水戸黄門」ではないけれど、時代ものには「安心」を期待してしまうのかもしれません。主人公が死ぬことはなく、最終的には勧善懲悪が約束されている、みたいな。でも、そこに安住していてはマンネリ化してしまうのかもしれません。

  1. 動かぬ手
  2. 顔が犬で
  3. 瘠せた権八
  4. 天女とごぼう
  5. くわばらくわばら

実際は「動かぬ手」は序章なので、以下4章にそれぞれ事件と謎解きが用意されています。いちばん面白かったのは「天女とごぼう」。結末は哀しいけれど、ごぼうの謎が意外でした。気になるのは、竜之助が同心で終わるのかどうか。最後まできちんと描いてほしいと願っております。

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