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2010年9月 7日 (火)

風の万里 黎明の空 (上) ~ 十二国記 (小野 不由美)

傀儡でしかないことに思い悩む慶王 陽子、先王であった両親を殺され市井の暮らしに落とされた祥瓊、そして親に捨てられ海客となった鈴。この3人の少女が苦難を経て運命に引き寄せられていく様を描く。

陽子は自国の実態を知ろうと町に下ります。たとえ傀儡であっても王ですから、剣を振るうこともできれば、慶麒をはじめ心強い味方がいます。一方、王族の暮らしを奪われ苦汁を舐める中で(自分が失ったものを持っている)慶王を許せない祥瓊と、見知らぬ世界で言葉が通じないがために厳しい仙の暮らしに甘んじる鈴の様子はたしかに苦難といえますが、ふたりとも自分を哀れみ、他人を責め、周囲を思いやることがありません。他者との触れあいを通じて自らの不明に気付いていくふたり。

ここまで読み進んでくれば、すでにどっぷりと「十二国記」の世界に浸っているわけですが「風の万里 黎明の空」の上巻は読むのがつらかった。しかし、陽子はもちろん、祥瓊も鈴も与えられた運命を切り開いていってくれるはず。それを信じて下巻に進みましょう。

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