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2010年9月 6日 (月)

カラフル (森 絵都)

死んだはずのぼくの前に天使が現われて「おめでとうございます、抽選にあたりました!」

生前犯した罪のために輪廻のサイクルから外されたぼくは再挑戦の機会を得た。自殺を図った少年、真(まこと)の体を借り、真として生活しながら1年以内に自分の罪を思い出さなければならないのだ。果たしてぼくの魂は救われるのだろうか?

臨終を告げられた10分後に生き返った真。涙を流して喜ぶ両親と冷静な兄。過去の記憶がないぼくが見知らぬ人間の体を借りて、真自身と周囲の人間たちの観察を続けるうち、とんでもないことがわかってくるのです。真が自殺したのもわかるような気がする…。しかし、ここでまた自殺するわけにもいかず。(苦笑)

 人は自分でも気付かないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。
 この世があまりにカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。
 どれがほんとの色だかわからなくて。
 どれが自分の色だかわからなくて。

人生はきれいごとでは済まないけれど、人間も捨てたもんじゃない。そんなふうに思わせてくれる物語です。

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