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2010年9月26日 (日)

暗闇への祈り―探偵藤森涼子の事件簿 (太田 忠司)

名古屋を舞台にした高校生探偵の活躍を描いた「甘栗と金貨とエルム」「甘栗と戦車とシロノワール」の著者には、他にも名古屋を舞台にした探偵小説があると知って読んでみました。絶版になっていたので名古屋市図書館で借りたのですが、「探偵藤森涼子の事件簿」として「暗闇への祈り」は2作目にあたり、1作目は「歪んだ素描」です。しかし1作目は短編集なので、2作目の帯に「シリーズ初の長編」とあったわけです。

2作目から読んでも問題ありませんでした。推理小説を読みたかったわけではないので人が死なないのもよかった。30歳目前の藤森涼子という人間もきちんと描かれていて面白かった。しかし、やはり地元ネタに目がいくのでした。

「地下鉄本山駅と八事駅を結ぶこの道沿いには、四つの大学が並んでいる。そのため学生も多く、彼らをターゲットにしたしゃれた店もいくつか建っていた。誰が言ったのか、一時期この通りを「名古屋の原宿」と呼ぼうとしていたことがあったが、いつしかその名は消えてしまった」

わたしが東京から名古屋転勤の際、近くに名古屋大学や南山大学のある本山方面へ不動産屋さんに案内され「この山手通りは名古屋の青山通りというんです」と聞かされて「それはいくらなんでも無理があるかも」と思ったのを思い出しました。(苦笑)

名古屋以外に横浜も舞台になっています。興味のある方はぜひご一読ください!

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