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2010年9月 4日 (土)

空色勾玉 (荻原 規子)

村娘狭也の平和な日々は祭りの晩に破られた。「鬼」が来て手渡した「水の乙女の勾玉」…憧れの「輝」の宮で待っていた絶望…そして神殿で縛められて夢を見ていた輝の末子稚羽矢との出会いが、狭也を不思議な運命へと導く…。神々が地上を歩いていた古代日本、光と闇がせめぎあう戦乱の世を舞台に織り上げられた、話題の日本神話ファンタジー。

地上を治める光(輝)と、地下を治める闇のそれぞれに王が居て、反目して争いもすれば惹かれあってもいる古代日本が舞台です。主人公の狭也(さや)は闇の一族でありながら輝の月代王に惹かれ、誘われるままに輝の宮へ采女として入ります。そこで稚羽矢(ちはや)と出会い、闇の一族の宝である大蛇の剣を目にする。その剣は輝の一族を滅ぼす力を持つため稚羽矢に封じさせているのです。

狭也は月代王が本当は自分を求めてはいないことに気付いて闇の一族のもとへ走ろうと考えます。一方、兄姉に閉じ込められている稚羽矢を外に連れ出そうとするうち、稚羽矢も狭也と共に行くと言い出します。稚羽矢は輝の末の御子。不死の身であって飲み食いすら必要ありません。自らも理解していない力を秘めていて、その力を制御することもできず、どこでいつ破裂するか知れない「爆弾」なのです。

狭也のまっすぐで飾らない気性と行動力、そして稚羽矢の自我がすこしずつ芽生えていく様子が生き生きと描かれます。一度は読まれることをお勧めします!

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